肩甲骨ロック

運動理論

「肩甲骨はがし」という流行が生み出す機能不全と関節破壊

解剖学の敗北美容サロンや整体院、SNSのショート動画で絶えずバズり続ける「肩甲骨はがし」。「肩甲骨の裏に指がガッツリ入る!」「背中から骨が浮き出てガチガチ肩こりが根本改善!」といったキャッチコピーが踊り、あたかも健康や高い運動能力の象徴であ...
トレーニング

「立甲」という幻想

バイオメカニクスを無視した身体操作が招く破綻立甲(りっこう)とは、通常は肋骨に張り付いている肩甲骨を、背中側に「立たせた」ように浮き出させる身体操作・コンディショニング方法のことです。古武術の動きから提唱され、スポーツ選手のパフォーマンス向...
運動理論

バタフライの解剖学的再定義

なぜ「前鋸筋」がすべての動作を解き明かす主要説明変数なのかバタフライのフォーム指導において、長年語られてきたのは「親指から入水する」「手首をやや外側に向ける」「肘を高く保って水を捉える」といった、手足の末端に焦点を当てたアドバイス(ローカル...
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技術

スポーツ上達の構造化その二「練習量を極限まで圧縮」

競技が違えば、フォームもルールも使う道具もまったく異なります。しかし、野球のホームランバッター、100mのスプリンター、ゴルフの飛ばし屋、ボクシングのハードパンチャーを観察していると、ある瞬間に「全く同じ動きをしている」と直感することがあり...
技術

体幹が強いと反動動作が小さくなる

自動システム高速で腕を振り回すには大きなエネルギーが必要になります。そして、人体には運動に必要なエネルギーを"自動的に"調達する仕組みがあります。重力による位置エネルギーを調達する為の仕組みとしてサイレントピリオドがあります。スポーツにおけ...
技術

体重移動でパンチが崩壊する理由 その三

体重移動と打撃大谷翔平とタイガー・ウッズ、井上尚弥は小さな体重移動で強力に腕をスイングしています。仕事物体に力 F が作用し、その位置が Δx だけ変化したとき、力 F がこの物体に対してした仕事 W は$\displaystyle W={...
技術

ラリアットパンチと伸張性収縮

筋肉の性質とパンチ筋肉の性質グラフより、外力により一気に引き伸ばされた場合に大きな力を発揮するのが伸張性収縮、時間をかけて大きな力を発揮するのが短縮性収縮です。簡単に例えると、接地や腕のスイングのように、強制的に引き伸ばされながら"受動的"...
技術

硬い拳

物質的な硬さと物理的な硬さ硬い板を殴る(笑)衝撃による微細な損傷で起こす骨密度の向上なんて微々たるものです。骨密度の大部分は遺伝子が決定します。即座に収穫逓減法則に捕らえられ、コストだけを垂れ流す構造に移行します。硬い板を殴り、大量にカルシ...
技術

室伏ゴロフキンベテルビエフ その二

大胸筋による上腕トルクの至適角とリリースポイントが何故ずれるのかを考察し、その結論を基に室伏ベテルビエフゴロフキン打法の合理性を解き、その強さの秘密を暴きます。最後まで読む過程で運動やボクシングの技術に関する理解が深まるような構成にしようと...
技術

室伏広治とゴロフキンとベテルビエフ

ベテルビエフとゴロフキンは腕を殆ど畳まずに放り投げます。室伏広治の投球動作と似ていませんか?その理由を考えます。室伏広治投法「腕を畳む」動作は、"単純化するなら"モーメントアームの回転半径 $r$ を小さくして慣性モーメント $I = \s...
技術

体重移動で二軸が崩壊する説明

体重移動が二軸が運用できない弱者の苦肉の策である説明。引っ張り打法(体重移動)肩甲骨を外転前傾でロックするのは前鋸筋と小胸筋。これらは構造的に対の関係。協調して肩甲骨を体の前へ引きつけていると考えられます。前鋸筋だけフォーカスされますが、大...
技術

肩甲骨ロック≒二軸打法である説明

これまでの議論である1.二軸による斜め方向への投擲2.肩甲骨外転前傾ロックによる大胸筋出力の最大域※とリリースポイントの接近の理解が前提となります。一軸によるエネルギーの漏出二軸においては、骨盤と上腕の位相のズレ※が腕の並進運動を強調し、そ...