選手分析

技術

前重心vs後ろ重心

上のカネロとクロフォードは良い教材だと思います。 前重心 僕は前重心、後ろ重心という分類が嫌いです。意味と価値のない恣意的な分類に見えるから。 子供が「アカレンジャーはパワー」「アオレンジャーはスピード」と分類したがるのに似たものを感じます...
戦略

クロフォードの「ジャブ→カウンター」

前傾してジャブ 冒頭の動画のカウンターの構成要素を考えます。 まずはスタンス。 脚がバシッと伸びています。このスタンスを作れるサウスポーは国内ではほとんど見たことがあまりせん。 全国大会出所者やプロのランカーレベルになるとちらほらと現れ始め...
メンタル

ディフェンスにおける予測のやり方

嫌がる⇒予測 嫌な気持ちは本能の予測。 運動中は言語により「前は〇〇したから次は✕✕」などと予測はしません。論外。 同様に、「〇〇とはこう」「✕✕とはこう」などと具体的に動作を意識することも論外。 「考えるな、感じろ」 運動中は感覚で思考し...
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選手分析

闘牛士クロフォード

急造して階級を上げて来たクロフォードが、減量苦のないカネロを攻略は信じがたい事実です。 カネロに体格で勝るビボルにとっても簡単な仕事ではなかったはずなのに。 スタイルの相性 ガードを固めてノソノソと歩いて近づき、大きなタメ(反動動作)を用い...
技術

腸腰筋とボクシング技術の関係

ガードを無力化 上のコバレフとアルバチャコフの右の打法の利点の一つは、脇腹の収縮に伴う肩関節の移動が相手のガードの間を通るパンチの軌道を実現すること。 脇腹を収縮させない(≒腸腰筋が弱い)場合と比較すると、その差は歴然です。 後者の場合、あ...
技術

タイソンの強さを考える

強いから強くなる 下の記事の続き。 タイソンは基本的に同じ動作でディフェンスします。ヘッドスリップもダッキングもスウェイバックもスリッピングアウェイも胸椎(≒頚椎)の側屈回旋の程度の差です。そう仮定します。 この場合はディフェンス観が、それ...
技術

タイソンの合理的なディフェンス

タイソンのディフェンスが胸椎の側屈で完結しているのが分かりますか。 フックから頭を遠ざけて(≒胸椎側屈)でパンチを躱した結果として、それを下へ潜って躱したように見えますが、因果関係としては「下へ潜る⇒下へ潜る」ではなく「パンチから頭を遠ざけ...
技術

タイソンのウィービングのやり方

タイソンのウィービングがスリッピングと同型なのは分かりますか。 スリッピング≒ウィービング タイソンはジャブもフックも全て胸椎の側屈で躱しています。 あなたは、ジャブはスリッピング、フックはウィービング、などを別々に練習していませんよね? ...
初心者向け

パーリングのやり方 その二

井上尚弥のパーリング ノーマンの動画で説明してるように、前鋸筋が強い場合は、構造的に肩甲骨の外転に伴う上方回旋が起こり、肩鎖関節と胸鎖関節を支点に肘が持ち上げられます。 この場合は下から肩甲骨により腕が支えられるので、僧帽筋などの肩の力が比...
技術

嫌がるディフェンス

ロイ・ジョーンズが嫌がっている、あるいは怖がっているのがわかりますか。 少なくとも僕にはそう見えます。 嫌がるディフェンス 僕はこの延長線上にディフェンスが、ひいてはボクシング技術があると結論しています。 ロイ・ジョーンズは顔を背けて、首を...
選手分析

ハイガードのやり方

上の動画のボクサー達はかなり強く肩甲骨外転前傾(≒肩甲骨ロック)が起こっているのが分かりますか。 ハイガードは前鋸筋小胸筋が強いなら、エコで動作だけなら比較的に簡単なのでミスが起こりづらいと考えられます。 論理的に、 ミスしないなら失敗はし...
技術

ウシクのジャブのやり方

滑るような踏み込み ウシクが股関節を開いて体を押しているのが分かりやすいと思います。 股関節や脛骨の構造、ヒトの認識のメカニズムから演繹的に考えるなら、推進力の点でも成功確率の点でも、ウシクのような形が最も合理的だと考えられます。 股関節の...