僕は段々分かってきました。
運動が得意な人と苦手な人の違い。
最大の違いは「運動のイメージ」です。
脳で創り出したイメージが異なるから、その出力となる動作が異なる。
下手になる練習に気をつけて
発声のタイミング
今金城の打法の改善をしています。
少しづつ鞭のようにはなっていますが、時間がかかっています。
他の選手は3週間程度で効果が現れていますが、金城はなかなか効果が現れません。
コツは掴み始めていますが、元々の打法の癖が強い。
初動で大きな力を発揮しょうとする癖があります。
「ハッ」という短く大きな発声からもそれが窺えます。
実際に「ハッ」と発声してみてください。
背中、腹、胸を含む胸郭が力みます。
これらは呼吸筋と呼ばれ、胸郭の大きさを調節するための筋肉です。
力を発揮する時のイメージが「ハッ」という短い呼吸を、そしてそれが胸郭の力みを誘発します。
胸郭の力みは拳を前へ推進しようとする力に干渉し、推進力を弱めます。
発声が腕を伸ばしきる前に起こっている場合、拳がサンドバッグに当たる前に力みによるブレーキがかかります。
以下の二人の発声と比べてみてください。
小さいので少し聞き取りにくいですが、金城とは発声のタイミングが違います。
金城は最後の二回はいい感じに打てていますが、最初の部分は「ハッ」という音がパンチの打ち始めとほぼ同時です。
以下の二人は打撃音に発声がやや遅れてか同時くらいに聞こえてきます。
この微妙な違いはどこで最大筋力に到達させているかの違いじゃないかと推察しています。
以下の二人は当たる直前に最大筋力発揮のタイミングを合わせている。
金城は打ち始めに力を入れている。
下の二人はボクシングを始めたばかりなので、イメージが形成されておらず、また癖も弱かったのすぐに修正ができました。
金城はボクシングが彼らより長く、打ち方と力の発揮が強い癖になっています。
その証拠に金城はゆっくりパンチを打つことができませんでした。
ゆっくり丁寧にサンドバッグに当てるように指示しても、どうしても「ハッ」といきなり速度を出して打ってしまいます。
初動から力を発揮するイメージが強すぎて、ゆっくりパンチを打つことができない程度に染み付いているってことです。
かなり根気強くやる必要があります。
当たる瞬間に発声させてみようかな。
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