練習の考え方 その二

トレーニング
アウトボクシングの練習【チェックフック】
長岡嶺インスタグラム

コミュニケーションの非対称性

下にある長濱陸の練習の考え方シリーズの続き。

今日はコミュニケーションの非対称性を元にトレーナーとボクサー関係、及び人間関係についての主張します。

技術を導く練習
必然を起こす この練習には色んな意味を与えていますが、今回はチェックフックに論点を絞ります。 チェックフックを導く前提をざっくりと以下のように仮定しています。 1.手打ち 2.大腰筋の収縮 3.二軸 足を止めてはいけない、という制約を設ける...

コミュニケーションは非対称です。

詳しくは下を。

コミュニケーションの非対称性
SNSで粘着されると感情が動かされるので思考が捗ります。 反動形成や境界性パーソナリティー障害はこれかー、と。 反動形成とは、精神分析の創始者であるフロイトが提唱した防衛機制の1つで、本心とは逆の行動を取ってしまうことを指します 引用グーグ...

このブログでは世界観や価値観、哲学、思想、などの言葉を使って説明しています。
人それぞれに認識している世界は異なります。

それは性格や家系、知能、経験など、様々なものに影響を受けて形成されますので、僕と同じ認識を持つ人は存在しないでしょう。
それはすなわち、僕の言語は厳密な意味は伝わらない、ということです。

これはあなたもそうです。この視点でなら、人は常に孤独です。

言葉で厳密に現象を説明するのは困難であるか、不可能です。

あなたの異性の好みを箇条書きして、僕がそれに完全に整合する人を選んで連れてき場合の、あなたがその人を好きになる確率はどの程度でしょうか。決して高くはないでしょう。

あなたの感情を理解できるのはあなただけ。みんな理解しているフリをして、自分の利益、例えば「あなたからの評価」を取りに来ているだけです。

「どうして分かってくれないの!」
と駄々をこねていいのは子供の間だけ。他人の心が分かるわけないんです。分かるフリはできますし、それで相手を騙すこともできます。

あなたが本当に辛い時こそ、分かっているフリをしていた奴ほど逃げて行きます。助けてほしい時程誰も助けてはくれません。頼りになるのは自分だけです。

他人は所詮は他人。遺伝子レベルで見れば、「あなたの理解者である」とあなたを欺いて何かを奪おうとしているだけです。

ほとんどのコミュニケーションは、お互いに「意味が伝わっている」という幻覚、ないしは「伝わってほしい」という願望を共有しているだけです。

自分の影響力の範囲にのみ集中する
この話は前にもした気がするのだけど。まあ焼き増しで膨らませたブログなのでね。 自分の領分を知る 起こせることにだけ意識を向ける 僕は僕の意思の力が及ぼせる領域にだけ資源を投下します。人の心(評価)や偶然、結果などは僕の意思が及びません。言っ...

以上が以下の前提です。

視点を合わせる

長岡に様々な練習をやらせるのは、認識を擦り合わせるためです。

「ポイントは怪しい。次のラウンドからいけ」と言った場合の、僕のイメージと長岡のイメージが一致していなかったら、僕は「何をしてんねん」と思いますし、長岡は「何をしてほしいねん」となります。

インターバルは意思疎通する為にはあまりにも短い時間ですから、「やれ」「おけ」を合わせておく必要があります。

というわけで、様々な状況を想定した練習をしています。

この日は「逃げ道を防ぐ≒リングを切る」練習。僕が相手を追い詰めるのに合理的と考えるリング上での歩き方、パンチの選択を共有しました。

スパーリングを振り返るとまだまだ足りていないとは感じますが、マシにはなっています。

知性と幻覚
部分と全体の記事で、ヒトは幻覚を見ているという長濱説を主張しました。今回はそれに信憑性を持たせる試み。 まずは同一視って幻覚。 多種多様な対象を同一だと幻覚し、それらをひとまとめに「石」という概念を創造したり、他人と自分を同一だと錯覚して共...
知性と幻覚
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リングを切る
カットオフザリング カットオフザリングには技術的に見るのなら、複数の技術が複合した概念であると思います。なので、「これがカットオフザリング(リングを小さくする)だ」と、単一の技術で語ることはできません。 それを踏まえた上で以下は読み進めてく...

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Die Hard – ダイ・ハード
この記事を書いた人

第41第東洋太平洋(OPBF)ウェルター級王者
元WBC世界同級34位
元WBO-AP同級3位
元角海老宝石ジム所属

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