自己喪失と攻撃性

よもやま話

インスタに上げた僕のドラム打ちに現れた人。

「その打ち方だからあなたは打たれ弱い」

と攻撃とも受け取れる指摘をしてきました。

僕は彼彼女に対して、「打たれ弱い」の定義とそれの論理的な説明を要求しました。が、それはできないと。

論理的な破綻どころか、それ以前に論理的ですらないという、少しも笑えないオチ。

それにも関わらず、自分と無関係な他人を否定できてしまう理解を超えた行為には恐怖を覚えます。

この動機についての考察は後述することとして、話を進めます。

「打たれ弱さ」の定義を提示できないことが悔しかったのか、何故か僕のストレートネックについての言及をしてきました。

「ストレートネックだから打たれ弱い」と。

これに対して僕は、「ディフェンス(≒ボクシング)中に首をすくめるのは自然なことでは?」と動画付きで反論しました。

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上のコメントが現れるまでの展開を要約した所で、上のコメントについて考えます。

疑問1.ボクシングにおいて、「緊急ではない」場合とはどのような状況を指しているのか?

そもそも論となる、ボクシングの攻防を「緊急」「非緊急」に分類する違和感の正体については後述します。

疑問2.瞬時の判断が要求されるボクシングにおいて、「緊急時」「非緊急時」を認識し判断する時間がある、と仮定した場合、すなわち、危険と判断された状況である場合に、「首をすくめるディフェンス」を選択するのか?つまりは緊急時の選択として、不確実性の高い方法を選ぶのは妥当か?という疑問。
※「首をすくめるディフェンス」は不確実性が高いと仮定

想像しやすいように「緊急時」を、飛行機や自動車の事故、建物火災だと仮定します。
この場合に損害をできる限りで減らす手段は、「簡単かつ迅速かつ確実性が高い方法」になると考えます。

仮にこれを一般化できるとするなら、つまり、ボクシングに当てはめられるとするなら、「迅速かつ簡単かつ確実性が高い手段」は、「首をすくめる」ではないだろう、と。

僕の経験的には、ガードやクリンチが無意識に選択されます。厳密には首も一緒にすくめますが、上のコメントにおいては、それは文脈に含まれていないと仮定しています。そうでないなら、股関節云々のくだりと矛盾すると感じます。

以上の推理、『緊急時の選択として妥当なのは、迅速かつ簡単かつ確実な手段である』は、みなさんの実戦感覚やプロの試合の観察的統計とも整合すると予想します。

ボクサーは咄嗟に「緊急」「非緊急」を認識し判断できる、と彼彼女の主張を肯定的に受け止めたとしても、「緊急時」に「首をすくめるディフェンス」が単独で選択されることはない、と僕は結論します。

そもそも論を言って良いなら、実戦における「緊急時」「非緊急時」という認識は非現実的と考えます。常に緊急時の心構えを持ち、できうる限りの最善を尽くします。※無意識のフローが

彼彼女は、少年漫画のノリを現実へ持ち込んでいるのだと推理します。すなわち、彼彼女は実際の戦いを知らないか、知っていてもその強度はかなり低い、と予想できます。

この手の主張は、経験不足と認知能力の未熟さが共存していた、僕の幼い頃の経験ときれいに符合します。

「怒ったら強くなる主人公」「呪印解放」という風な、「ある条件下で発動する隠し技」という空想に囚われていた頃です。皆さんにも、この手の幼い頃の思い出はあるだろうと思います。普通は成長と伴に失われます。

上のコメントから感じる強烈な違和感の正体は、言わずもがな。そう言うことです。

この経験的か生来的な認知能力の弱さが、所謂クソリプを飛ばした理由だとも考えられます。

自分のこれまでのやり方を否定された気がした。故に本能的な防衛機制が働き、僕の技術を否定せずにはいられなかった。本能のままに、攻撃とも受け取られかねないメッセージを送った。

仮に本能のままに他人を傷つけようとしたのだとすれば、彼彼女は動物に片足を突っ込んでいます。

動物性に理性の歯止めを利かせられない程度の知性だから、自らの技術の論理的な妥当性の検証ができない。

心を守る手段として、感情的な攻撃が選択されてしまう。

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仮に彼彼女の主張が妥当だったとしても、自分と異なる価値観や世界観を持つ他人を攻撃して良い理由にはなりません。

結論、体の大きな子供が社会を腐らせる。

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Die Hard – ダイ・ハード
この記事を書いた人

第41第東洋太平洋(OPBF)ウェルター級王者
元WBC世界同級34位
元WBO-AP同級3位
元角海老宝石ジム所属

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