ディフェンスにおける股関節ロック

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ホアン・グスマンのヘッドムーブ

股関節ロックは大腰筋パンチや肩甲骨ロックと相互作用し自己強化すると考えます。すなわち攻撃においては、所謂腕力を構造的に導いてくる傾向があるだろうと。

技術の自己増殖と筋力の自己強化
以下、全ては繋がっている、物事は自己強化、自己増殖する、の長濱説、 競技力の自己強化 Aが起これば必然的にBが、Bが起これば必然的にCが…と技が自己増殖していく論理があります。 股関節を強く動かせるから競技の練習で股関節が疲労する。すると生...

今回はディフェンス。グスマンの股関節は内旋内転でロックされています。取り上げた場面は、それが股関節ロックを認識しやすい場面だからです。
分かりやすさの為にあえて特殊な場面を抽出しました。

この場面を見て感じて欲しいのは、グスマンは、すなわち一流は、常に股関節がロックされている、ということ。

このディフェンスをやるかどうかは論点ではありません。あくまでも「股関節ロック」が抽象しやすいようにこの場面を選んでいます。

下のような仰け反りディフェンスも上の動画と同じことを論点としています。具体的な動作には意味はありません。

グスマン(一流)の動きから細部を捨像し「股関節ロックがディフェンス技術を導く」と抽象します。

さらに、上の命題の要点だけを抽象し、「ボクシング(技術や動作)は構造が導く必然である」と拡釈します。

現時点では拡大解釈の類と言えるかもしれません。しかし、僕の知識と経験、そして感性は、これが妥当な推理であると訴えてきます。

「ボクシングが上手い、ならばその為の構造を持つ」は、「上手くなる構造を持たない、ならばボクシングにはならない」と対偶をとれます。

仮に「正しい努力により後天的に能力を獲得できる」という仮定が妥当でないとするなら、大半の人には絶望的な結論となります。が、僕はそうではないと信じます。

ホアン・グスマンの仰け反りディフェンス

少しだけ技術論。

股関節ロックが強い場合は、構造的に膝が曲がりにくい故に土台が安定し、大腰筋の収縮による上半身の質量の移動のエネルギーを床反力として効率的に推進力(敏捷性など)ヘ変換できると推理できます。

また、下半身が固定されている為に上半身の動きの自由を担保するのは、大腰筋の収縮による胸椎の回旋側屈だと推理されます。

この仮定からマイク・タイソンやグスマンの動きを眺めると、合点がいくように思います。

股関節を強くロックできるから彼らは柔軟かつ俊敏に動ける、という風に見えるから。

僕の本能は一般的に共有されている練習の世界観と価値観、その方法論を見直す必要があると訴えかけてきます。

特に価値観と世界観には見直しが必要に感じます。

マイク・タイソンの攻防一体大腰筋ボクシング

 

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Die Hard – ダイ・ハード
この記事を書いた人

第41第東洋太平洋(OPBF)ウェルター級王者
元WBC世界同級34位
元WBO-AP同級3位
元角海老宝石ジム所属

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