技術の自己増殖と筋力の自己強化

よもやま話運動理論

以下、全ては繋がっている、物事は自己強化、自己増殖する、の長濱説、

競技力の自己強化

Aが起これば必然的にBが、Bが起これば必然的にCが…と技が自己増殖していく論理があります。

股関節を強く動かせるから競技の練習で股関節が疲労する。すると生理的にそれは強化される。それがさらに股関節主導の動作が強化し、さらなる股関節の生理的な疲労と強化を招く。

前鋸筋小胸筋が強いから肩甲骨が外転する。だからゲンコツで握れる。必然的に手首は背屈(上腕の内旋が連動)でロックされ、さらなる肩甲骨の外転が起こる。
肩甲骨がロックされるから二軸が強調される。

カネロのフックと肩甲骨平面
テノデーシスアクションによる背屈ロック

股関節ロックと二軸

遺伝的に股関節が強い故にロックされる。必然的にハムケツの張力が高まり、膝関節の動作が抑制される為に股関節の開閉が優位になる。
股関節の開閉が斜めに踏み込ませる。それが二軸の加速を強化する。

股関節が弱い場合はハムケツに張力がかけられない。膝関節と足首でピョンピョンする。膝と足首により与えられる体の加速度が、より一軸を強調する。

股関節を使えないから使えない、の負の自己強化循環。

すなわち強いから強くなる、弱いから弱くなるの自己強化循環です。

知能の自己強化

残酷なことに、これは知能にも言えます。
子供の頃にこの世には法則性があることを認知する(できる)。それは、必然的に法則性を見つけようとする動機を生む。所謂パターンシーカー。自閉スペクトラム症の症状として知られます。

法則Aの発見が法則Bの発見を規定し、さらに法則Bの発見が法則Cの発見を規定する。知識が自己増殖し、現実の説明の上手さが成長と共に増し、さらに法則を探す習性が強化されます。

この残酷な現実をどう受け止めるかとそれにどう足掻き対抗するのかは自由意志で選べると信じたいですが、その意志ですらも、生まれが規定しているのかもしれません。

僕の兄弟の行動には一定の規則性があり、それは親や祖父、親戚にも見られます。

株価の乱高下、核分裂、宇宙の誕生などなど、現象は自己増殖する。その論理を持たないものはこの世界に保存されない、だと思います。

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Die Hard – ダイ・ハード
この記事を書いた人

第41第東洋太平洋(OPBF)ウェルター級王者
元WBC世界同級34位
元WBO-AP同級3位
元角海老宝石ジム所属

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