孫氏の兵法から戦訓を引用し、ボクシングへの応用を考えます。
孫氏の兵法の続き。
守りから
堅守速攻
勝つ可(べ)からず為すも、敵をして勝つ可から使むることを能(あた)わず
孫氏の兵法
翻訳すれば「鉄壁の守りを基礎として戦いへ望め」です。
孫氏は守りの乱れが戦略の崩壊を招くと強く考えていました。そしてその乱れは攻撃から生まれると。
故に戦いを遂行する為の鉄壁の防御を用意せよ、と説きます。
その鉄壁の守りを崩そうとした時に敵に隙が生まれ、そこにこそ勝機を見いだせると。
メイウェザー、カネロなど守りの固い選手しか勝ち上がれないことからも分かる通り、競争の共通点なのでしょう。
ボクシングの守りと何か。ハイガードやヘッドムーブなんかは分かりやすいディフェンスですね。
ただ、孫氏の兵法は時間制限はある程度無視できる戦争に前提が置かれています。ボクシングは明確な時間制限がありますから、それだけでは勝てません。攻撃に転じる瞬間が必要になりま。
カウンター
僕はそれはカウンターだと僕は考えます。カウンターによる抑止はディフェンスとして働き、がこちらの攻撃の機会と時間を生み出します。
鉄壁のハイガードでも安全圏を保つフットワークでもいいし、Kスタンスで当たりそうだけど勇気のいる嫌な距離を作るのも良い。
敵が攻め込むのに多くのアクションを起こす必要な状況を作りだすことができれば、それだけ相手のミスを誘いだすことができます。その隙にカウンターすることで攻撃のタイミングが生まれます。
今、いくつかの異なる分野の本を並列して読んでいるのですが、どれも抽象化すると大きな失敗をしないために小さな失敗を積み重ねろ、と説いています。
再起不能にならなければチャンスは必ずくると。
人生もボクシングも勝つためにはまずは鉄壁の守りだってことですね。
玉砕覚悟の特攻は以ての外と孫氏は説きます。僕もそうです。力づくでやれるのは格下が相手の場合のみ。格上が相手なら、なおのこと鉄壁の守りを貫き、相手の強引さを引き出しその隙を必要があります。格下相手でも敬意を欠いたらやられますが。
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