GGGの生理的な強さの秘密に関しては運動理論カテゴリーで腸腰筋強化による骨盤前傾のポテンシャルを考察する際に解説しました。
僕がサッカーが好きだった頃に好きだった選手、アリエン・ロッベン。
当時世界最速のサッカー選手と評価されていました。
骨盤前傾と脊椎湾曲が見られます。
見覚えのありませんか?楕円形の胸郭と肩甲骨がせり上がった骨格。
ご存知フィジカルモンスター、ロナウド。
楕円形で肩甲骨がせり上がった骨格。
コーカソイドはネグロイドと比較すると楕円形の胸郭が強調されますね。
これが身体能力強化の答えです。
しかし今回は技術を見ていきます。
Gフォース
Gフォース(G-Force)とは、ゴジラシリーズに登場する架空の組織である。
ニコニコ大百科
GGGのスタイルの変化について考えていこうと思います。
GGGの打法の変化については以下のリンク。
これまでの印象としてGGGはのそのそゆらゆら歩いていた印象がありますが、最近はけっこうキビキビ動きます。
中期のトレーナーはメキシコ系アメリカ人のサンチェスです。
メキシカンスタイルのトレーナーからメキシカンスタイルを習ったのだと思います。
今のバンクスはアフリカ系アメリカ人のトレーナーです。
ロシア式をベースにメキシカンスタイルとアフリカン・アメリカンスタイルの風味が混ざっています。
加齢を考慮したスタイルチェンジじゃないかと思います。
技術論で言えば、キャリア初期はタメの小さい手打ち打法でしたが、キャリア中期からタメの大きいメキシカンスタイルの引っ張り打法(手打ち要素強め)へ変化しています。
そして最近は再びタメの小さい手打ち打法(引っ張り要素強め)に変化してきました。
初期は完全な手打ち打法でしたが、中期は手打ちの中の引っ張り要素が強まり、後期にはそれが弱まりました。
混ぜこぜな感じ。
後期は手打ち寄りですが、初期のような完全な手打ち打法ではないので回転力、始動速度の点で見劣りはします。
恐らく打法を変えたのではなく、ボクシングのリズムを早くしたことでタメが小さくなり、それが影響して手打ち気味の打法へ変化したのだと思います。
以下は打法ではなくゴロフキンの魔法の拳についてお話します。
GGGはハンドスピードはありません。
しかし当てます。
上記のロールズ戦が分かりやすいですが、GGGはハイガードの隙間にスルスルとパンチを通していきます。
すっぽりと隠していたのに数発でその守りを突破され、体を左右に揺らされています。
GGGのKO率の裏付けはパンチの強さだけでなく、非常に高い技術です。
拳を縦にしたり横にしたり、外側の軌道から腕の隙間を通してきたり、高度に洗練された技術を持っています。
世界最高のパワージャブ
特に顕著なのがジャブです。
拳を縦にしたり横にしたりで相手のガードを無力化しています。
最近はガツンと打ち込んで相手を完全にフリーズさせるパワージャブではなく、軽めコツンと当てて一瞬フリーズさせるようなジャブを多用します。
このパワージャブで強烈な右のフックをセットアップするので、まともに食らって動きを止めてしまうとThe end。
ガードをすり抜けるフック
中近距離だとGGGはガードを迂回させてフックを打ち込んできます。
カネロやジェイコブスのように距離でパンチを外さずにガードでしのごうとすると、GGGはその隙間にパンチを通していきます。
これができる要因を考えましたが、やっぱり目に起因した集中だと思います。
GGGはパンチを打ちながら相手をめっちゃ見てます。
そして恐らく、反復動作ではホーミング機能は実装できません。
反復された腰の回転、腕の角度で動作を行おうとするからです。
この試合のダウンを奪った右フックは相手をホーミングしているのが分かります。
GGGのパンチはある程度までならホーミングしてきます。
(homing) 自動的に目標を追尾する、ミサイルの誘導方式。飛行機のだす熱や光や電波、艦船のだす音波や航跡波を自動的に追尾させて目標を正確に捕捉する。
コトバンク
GGGはカザフスタンが開発した秘密兵器を搭載しています。
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