ラジアンって何?

数学とか
角度って何?
ノルムって何?→そもそもベクトルって何?→向きって何? 角度って何? 三角関数は、角度の大きさに対する辺の長さの比率を記述する関数の総称で、主なものに正弦(サイン)、余弦(コサイン)、正接(タンジェント)があります。 AI 向き(≒角度) ...

続き。

ラジアン

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ラジアンと円周

動径と始線の位置関係がラジアン。
つまり、弧の長さlと半径rの比がラジアン。

$rad=\dfrac{l}{r}$(ラジアン定義)
lに円周、rに直径を代入すると
$π=\dfrac{l}{2r}$(円周率定義)
$2πr=l$(乗法逆元)
円周を半径で割ると2πr。

すなわち
$360°=2πr$
$180°=πr$
$90°=\dfrac{πr}{2}$
$45°=\dfrac{πr}{4}$

円周の公式によれば、半径を伸ばせば比例して円周も伸びる。
つまり、半径を固定すれば円周も固定できる。

半径を1に固定した時の弧の長さは
$\dfrac{l}{1}$
つまり、単位円(=半径1)の時の弧の長さは、radとの対応関係が常に作れられる全射。定義域が0≦Θ<2πならラジアンと単位円の円周は全単射。同値。
$0≦Θ<2π⇒rad=\dfrac{l}{1}=l$

これが円周とrad(角度)の関係。

角度を度数法ではなく弧度法で表す理由は以下。

弧度法
半径が決まると自動的に直径が決まる円の性質を利用。円を構成した時に必然的に現れる要素で「角度」が定義されている。論理的に自然な関係(≒視点)から円を考えられる。思考の行程が少ない。

度数法
円周の360分割。具体的だが恣意的な定義。10進数だと約数が多くて使いやすい。円を度数へ変換する行程が必要。無駄な行程を挟んで間接的に考えるから思考が複雑化する。直観的に円を理解しづらい。

ラジアンが有用な例)
単位円の中心を原点Oとしてxy座標上の単位円を考えた場合は三角関数より
$cosΘ=\dfrac{x}{1}=x$
sinΘ=\dfrac{y}1}=y
という表現が可能。
微分はこの文脈を強める。

$$(\text{角の大きさ } \theta) = \dfrac{\text{弧の長さ } l}{\text{半径 } r}$$
  1. 「始線と動径の長さ」 $\Rightarrow$ 「半径 $r$ を指します。

  2. 「1に固定した時」 $\Rightarrow$ $r=1$(単位円)の時」 です。

  3. 「弧の長さ」 $\Rightarrow$ 「中心角 $\theta$ の大きさ(ラジアン)」 になります。

$$\theta [\mathrm{rad}] = \dfrac{l}{1} = l$$
半径 1 の動径が描く弧の長さがラジアン。
※0≦Θ<2π

補足

全単射ではない

理由
$\text{rad}$
(ラジアン)は実数全体 ($\mathbb{R}$) を値域とし、弧の長さ($l=\theta$)も実数全体(正負と0)をとれるため。

$\text{rad}$ は周期性を持つため、一つの弧の長さ(動径の位置)に対して、複数の $\text{rad}$(角度)が存在するから。

$$\theta \in [0, 2\pi) \quad \text{または} \quad \theta \in (-\pi, \pi]$$

この制限された範囲においては、「弧の長さ $\Leftrightarrow$ ラジアン」という対応は一対一となり、全単射が成立します。

三角関数の微分

$\sin x$ の微分が $\cos x$ になるのは、ラジアンの定義によって極限 $\lim_{x \to 0} \dfrac{\sin x}{x}$$1$ になることが保証されるためです。

三角関数の微分では、角度 $x$ は必ずラジアン ($\mathrm{rad}$) で表されている必要があります。

関数 f(x)導関数 f′(x)$\sin x$$\mathbf{\cos x}$$\cos x$$\mathbf{-\sin x}$$\tan x$$\mathbf{\dfrac{1}{\cos^2 x} = \sec^2 x}$

度数法と弧度法の変換

$180°=πrad$(前提)
$1°=\dfrac{πr}{180}rad$(乗法逆元)
$\dfrac{180}{2πr}=1rad$(乗法逆元)

例題1)
250°(前提)
$1°=\dfrac{π}{180}rad$(角度変換式)
$250°=\dfrac{250π}{180}rad$(乗法性質)※
$250°=\dfrac{25π}{18}rad$(乗法逆元)

例題2)
10°(前提)
$10°=\dfrac{10π}{180}rad$(変換式)
$10°=\dfrac{1π}{18}rad$(乗法逆元)

※補足
a=b(仮定)
0=(a-b)c(0の乗法)
0=ac-bc(分配法則)
ab=ac(加法逆元)

三角関数や微分との関係は次やる多分。

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この記事を書いた人

第41第東洋太平洋(OPBF)ウェルター級王者
元WBC世界同級34位
元WBO-AP同級3位
元角海老宝石ジム所属

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