ロシアンフックの打ち方 その四

戦略技術
ロシアンフックの練習
長岡嶺インスタグラム
ロシアンフックの打ち方 その三
ナックル 今回はロシアンスタイルの打法について僕が観察できる規則性をお話します。 ナックル。 下の画像の当たりを叩きつけるようにするとそのコツを掴みやすいと思います。 ジャブと同じ程度の射程のロングフックで側頭部(=三半規管)を狙うのなら、...

ダンベルを使う練習

構造的にロシアンフックは上腕の内旋、すなわち肩甲骨の外転前傾外転が必要条件であると考えられます。

さらに言及するなら強い股関節ロックも。

肩甲骨ロックと股関節ロックとロシアンフック
肩甲骨外転前傾ロック 肩甲骨の外転前傾が弱い場合は、上腕がの広背筋による張力を受けなくなります。従って構造的に上腕の内旋が弱くなります。 すなわちGGGのように胸が閉じ、背中が覆い被さるように見える、厚みのある体になりません。 女性のような...

強力な股関節と肩甲骨のロックは、あくまでも「本格的にナックルを当てる手打ちロシアンフック」の話です。それっぽいだけなら、強い肩甲骨の前傾外転は求められません。しかし、この場合は体幹がブレて体幹と腕の運動量の交換が非効率化し、GGGやベテルビエフのような、相手の顔が歪むような破壊的なパンチにはならないと考えられます。

ロシアンフックのナックル

ロングフック

本題。
冒頭に載せた練習は、僕の「ラリアット」のイメージを伝える為のそれです。

肘を伸ばすのは、パンチの推進力を奪う上腕二頭筋の働きを抑制するため。これが効きすぎるボクサーは多いです。一般的な教え方も原因としてはあるでしょうが。人種的な要因が強いと考えます。

「パンチ⇒拳を前へ推進する動作」と仮定するなら「腕を後方へ巻き込む」上腕二頭筋の働きはそれと矛盾します。

膝を曲げることは、構造的に大腿四頭筋の筋力を高め、かつハムケツの筋力を弱めて骨で床を踏めなくするので、その推進力が相殺されます。

同様に、肘が曲がるフックは「フック」意図していることその動作の意味が矛盾します。

ロングフックの重要性

肘が曲がるようなフックの打ち方をする場合は、ロングレンジではそれは機能しません。この場合に機能するのはジャブとストレートである為、相手は防御しやすくなります。

従って前へフックが打てないボクサーが取りうる手段は「近づいて手数勝負」。
すなわち、肘が曲がるフックは論理的に「打ち合い」を包含しているだろうと推論できます。

「ラリアット」でフックを習得
肩甲骨ロックとラリアット 「ビンタ」「投げる」色々試しましたが「肩甲骨をロックしてラリアット」が分かりやすいようです。最初は手打ちも難しいようなので、体(大腰筋)で腕を叩きつけてみてください。「手打ち」などの細部はコツを掴むまでは無視して、...

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この記事を書いた人

第41第東洋太平洋(OPBF)ウェルター級王者
元WBC世界同級34位
元WBO-AP同級3位
元角海老宝石ジム所属

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