距離をとられるとバランスを崩しやすい
ドヘニーの骨格
久しぶりにボクシングの話します。 ドヘニーの骨格について。 才能を定義するなら、長濱説では一つの要素として骨格を挙げます。 あらゆる競技において普遍的に見られる傾向だからです。 その傾向の根本は、腸腰筋と前鋸筋小胸筋が作り出す骨格の構造。ハ...
ドヘニーの特徴を強調したのがベテルビエフ、という印象です。
肩甲骨のロックが強い場合は、パンチの飛距離が出しにくいのでつんのめる傾向があります。ベテルビエフとドヘニーはその特徴を生かして歩き打ちします。
ベテルビエフは歩き打ちして距離を詰めた後はしつこく接近戦をしますが、ドヘニーは比較的早めに諦めます。
ドヘニーの打法が最もアドバンテージを生むのは至近距離です。ベテルビエフは接近戦でのそれが熟練しています。ドヘニーもベテルビエフと同様にクリンチの距離でパンチを狙っている印象は受けますが、いくつかの試合とハイライトを見た限りではベテルビエフほどの強引さや隙を狙っている印象は受けません。
プレッシャーをかけてくる相手の方が打法の不利が消える
つんのめる傾向があるので相手が詰めてきてくれた方がやりやすいだろうと考えられます。
距離を取られてドヘニーが積極的に距離を潰す必要がある状況では、バランスを崩す傾向が不利に働くからかもしれません。
ベテルビエフと長所は一致している印象を受けましたが、彼ほどの一点突破観や守りの固さを感じませんでした。
特に印象的なのは入り際に合わせてくくるカウンターとクリンチの距離でのワンインチパンチ。
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