文脈が読めない原因

よもやま話

文章が読めない層は助詞や接続詞などをきちんと認識することができていないのではないかと。

多分、単語は認識し理解できている。
ただ、単語と単語や段落と段落の関係が理解できていないっぽい。

単純化すると
私はボクサーです。

私とボクサーです。
の違いがわからないのです。

認識としては下の感じ。

私ボクサー

ここから雰囲気で意味を類推しているんじゃないかと。
日常会話であれば相手の表情や態度などから意味が伝わってしまうので

私ボクサー≒私はボクサーです

と、なんとなく意味が理解できてしまいます。

ただ、意味だけを抽出したテキストのやりとりになると、それを把握するのが難しいのかなと。

僕は簡単な英会話であれば、曖昧な文法と単語の理解でやれてしまいます。ただ、何を言っているのかは厳密には分かりません。なんとなく分かるだけです。

共感勢も同じ様に雰囲気と単語でなんとなく理解しているんじゃないかと。

子供の話し方や作文が想像しやすいかも。子供は長い分が作れないので、伝えたいことを細かく分割して言葉にしますよね。

漫画程度なら大半の層が理解できるでしょうが、テキストだけとなった場合、段落と段落の意味の繋がりが認識ができなかったり、逆説や一般化などの少し高度な論理展開の後は、その意味を追跡できなくなるような感じかなと。文脈の中で暗黙的に論理が展開されている場合もありますし。

政治家「有権者の批判は受け入れて然るべき」

という主張の主体を

有権者「有権者の批判は受け入れて然るべき」

と解釈してしまうなどがその典型です。主語述語接続の関係が認識できないので、政治家の主張をそのまま反復し、自らの特権にしてしまいます。

上の例のような間違いは子供の頃には頻繁に経験します。しかし、大人なるとそれに気がつきます。
それは体の成長と共に知能が発達し、自らの主張の論理を追えるようになるからです。

彼らは生まれてからずっと論理展開が追えないので、それが異常だとは自覚出来ません。先天的に全盲な人が色という概念を感じられないようにです。
主語や述語を記号としては理解していても、それを感じることができないのでしょう。

盲目であっても
空の色=青色
という風に記号としてのそれは理解することができます。
しかし、それを心で感じることはできません。

同じように、主張の主語と述語の関係、そしてその含意を感じることができないのではないかと。

例えば、上の政治家と有権者の例は、誰が言うかでその含意が変わることはなんとなく知覚します。恐らくはこのなんとなくの知覚が起こらないのです。だから平然と意味不明なことを主張できる。

無自覚に、文章の意味ではなく空気を優先してしまう性質を持っていると仮定すると、共感型の会話が主体となってしまうことも容易に理解できます。

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Die Hard – ダイ・ハード
この記事を書いた人

第41第東洋太平洋(OPBF)ウェルター級王者
元WBC世界同級34位
元WBO-AP同級3位
元角海老宝石ジム所属

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