腰椎の力みと骨盤後傾

トレーニング運動理論

日本人は歩きも走りもナルト走り。
これがボクシングでの不自然な前傾を導いています。日本の後楽園ホールレベルのボクシングを見たことのある方は、日本人ボクサーの不自然な姿勢に違和感を覚えたことがあるのではないかと思います。

海外は基本的に棒立ち後ろ重心。日本人は膝の曲がる前重心姿勢しています。

それは恐らく、腸腰筋の弱さが根本原因。
腸腰筋が強く収縮すると骨盤は自然と前傾=屈曲します。
つまり、普通に立つだけで股関節は屈曲位を保ちハムケツへの張力が保たれます。それは股関節を曲げ伸ばしするのを助けます。

一方で腸腰筋が弱い場合は骨盤は後傾=伸展となり、それ以上に可動させる余地を失ってしまいます。
その代償として導かれるのが無意識の股関節屈曲=前傾だろう、というのが僕の考えです。

つまり、棒立ちでは構造的に股関節が動かせない為、代償として頭を前へ突っ込み膝を曲げる前傾姿勢が自動的に起こってしまうということ。

この場合は転倒防止の反射は腰椎の力みを生み出します。それが腹筋の緊張も引き起し、さらに骨盤を後傾させる自己強化循環を起こします。つまり、起点を潰さないとどんどん体は弱くなります。

この腹の出方。みぞおちが潰れて腹筋が緩んでいるので内臓が下腹部へ押し出されます。
規格外のデブが生まれるのは骨格で体を支える能力が高いから。
日本人はこの太り方が難しい。

ホルモン等の分泌が衰える老人の体が一気に丸まっていくのは、腸腰筋の劣化に伴う連鎖反応が体を丸めるからです。
赤ちゃんの体が丸まっているのもそう。
腸腰筋が発達する前の、ハイハイまでの段階は老人と同じ姿勢をしています。
徐々に腸腰筋の発達に伴う自己強化循環が骨格の内旋を引き起こし二足歩行を可能にします。

年を取ると腰が痛くなるのも腸腰筋による腰椎の前弯が保てなくなるから。

まとめるとぉ。

腸腰筋の弱さは腰椎の力みに現れる。
腰椎の力みは腸腰筋を弱らせる。
この自己強化循環が体を腐らせる。

この循環を止めるためには腸腰筋のトレーニングを行い、腰椎の力みを気にしてみること。
腸腰筋が弱く骨盤の後傾した期間が長い場合は腰椎の力みを感じる感覚が麻痺しています。つまり、日本人は基本的には腰椎が力んでいることに気が付かないということ。腰椎の力を抜く練習をしてみてください。

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Die Hard – ダイ・ハード
この記事を書いた人

第41第東洋太平洋(OPBF)ウェルター級王者
元WBC世界同級34位
元WBO-AP同級3位
元角海老宝石ジム所属

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