面白かった映画を共有。
定年間近な老人、ウィリアムズが若い同僚につけられた不名誉なあだ名は「Mr.ゾンビ」。
理由は単純。彼が死んだように生きているから。
そんなウィリアムズは半年の余命を宣告されます。
それまでは役所から与えられた優先順位に従い仕事をこなしていたウィリアムズ。しかし、死に直面した彼はその生き方を悔い改め、仕事のやり方を完全に変える決意をします。
ウィリアムズは”自らの意思で”仕事の意義を判断することからはじめました。
それは金の為だけに書類仕事を漫然と処理することではなく、市民の声を心で聞き、そしてそれを叶える為に自分にできることを必死にこなすことでした。現場を視察し、様々な場所で頭を下げ、独り夜遅くまで仕事をして。
とにかく必死に市民の望みに奉仕しました。。
彼の葬儀で涙を流し、そして彼の生き方を称賛していたのは、余命の半年間で関わった人達でした。
ラストシーンで、「自分の人生を生きる」と決意してからのウィリアムズが、どんな風に生きたのかが関係者の思い出話により描かれます。
わずか半年間という短い期間でしたが、ウィリアムズは、彼の信念に従う生き方を示すことで彼の同僚達に強力な影響を与えることができたようです。
タイトルの通り、見た人に生き方を問う映画です。
生きる為に生きるのか、それとも自分のの理想を達成する為に命を使うのか。
その結果は神のみぞ知るとしても、僕達はウィリアムズのように”自らの意思で”生き方を選択できます。
僕の娘を含めた次世代を担う子供達は、社会の大人の生き方を見て、それを真似します。
自分の子供が札束(権力)に跪き、自分を安売りする姿は見たくないというのは、子を持つ親がなら誰もが共感してくれるだろうと思います。
ウィリアムズの生き方が同僚や市民の心に影響を与えられたように、大人は言葉でなはく態度で、子供達に生き方を示す必要があるはずです。
「Mr.ゾンビ」にさせない為に。
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