イメトレというかメンタルに関する持論を展開しますね。
「良いイメージをすれば成功する」
メンタルトレーニング会で言われていることですが、僕が思うこと、というか皆さんもそうだと思います。
「いや、既にやっているが…」
やってんのよ。言われなくても。勝負に望む際に悪いイメージなんてしないのよ基本。
良いイメージと悪いイメージ
良いイメージ霊感商法
「良いイメージをすれば良い結果が引き寄せられる」
ではなく
「自然発生的に良いイメージが湧き上がる(直感する)なら、良い結果が引き寄せられる」
だと思います。
そもそも生きているなら大概の人は良いイメージを持ってます。つまり成功者も失敗者も良いイメージを持っているんです。「良いイメージが成功を引き寄せる」は「成功者は朝食にパンを食べたことがある」と遜色ない程度には無意味な論理じゃないかなと。僕はそう思います。自殺を思うほど悪いイメージを世界に対して抱いている人に「上手くいくイメージが大切だ」なんて言っても無駄だと思いますよ。
そもそも「悪いイメージをするのは悪いこと」みたいなのもありますね。
でもそれは勝手に湧いてくるから否定したって仕方ないのですよ。意識的にどうこうできるものではないので。
それに僕に言わせれば悪いイメージが湧いてくるのなら、それは潜在の警告として真摯に向き合うべきで、目を背けて良い問題ではありません。
路面が濡れていたら転びそうな悪いイメージが浮かびます。それを良いイメージで上書きして転倒が避けられますか。ただの現実逃避です。
ただの現実逃避で、余計な危険を招くだけだと思います。不安や恐怖は潜在意識の警告なので、それに逆らうのは不自然です。
不安なら前提と論理を見直し、潜在意識を納得させる結論を導くべきだと僕は思います。恐怖を感じるような体当たりは高確率で跳ね返されますから。
路面が濡れて不安なら速度を落とすか止まりますよね。それでも早く歩きたいなら、滑らない靴を探すとか、濡れていない場所を歩くとか。前提を変えると演繹される結論が変わるので潜在意識の不安や恐怖が和らげられます。
例えば挑戦するのが恐いなら最初のステップが大きすぎないか見直してみてください。失敗が恐くない程度のステップを繰り返すのが基本です。
分からないこと(不確実性)を減らすと言い換えられると思います。
試合の悪いイメージが浮かぶなら、逃げずに分からないことを減らしてください。
良いイメージでの上書きは現実逃避以外の何ものでもなく、結局は試合当日まで問題を先延ばしにしただけなのだと試合当日に気が付かされます。
僕は不安なら分からないことを減らします。
相手の「できること」「できないこと」、僕がそれに対して「できること」「できないこと」を分析します。そうやって相手と自分の全体像が見えてくると不安は解消されていきます。
哲学を壊すフリーライダー
本来は「イメトレ = 勝つ物語の構築」だっのだとは思います。勝つための物語(前提と論理)を構築するには相手(社会含め)と自分を詳しく知る必要があり、それらの理解を深めていくことは自然発生的な不安の解消に繋がります。
メンタルコーチは否定しません。真に優れたガルウェイのようなメンタルコーチもいるとは思います。しかし、メンタルコーチって分野の市場が大きくなるにつれて、本質を理解しないフリーライダーがどうしても目先の利益を求めて相乗りしてきます。そして霊感商法染みた犯罪じみた手口で、無知の消費者を騙し、本来の素晴らしい哲学をぶち壊すのです。
フリーライダーは騙してる意識はないと思いますし、消費者もそれを本気で信じてはいると思います。だからカウンセリングみたいなもの。ウィン・ウィンです。
ただ僕はこの手の論法にあまり付き合いたくはないし、僕の周りの選手には警戒を促します。
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