子供のように遊ぶことの難しさ

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破壊から始まる創造

娘と過ごす時間は多くの学びがあります。子が親を育てるとは真にこのことですね。

与えられたものを壊す

二歳の娘は与えられたらまずは叩いて、引っ張って。どんなものでも壊そうとします。それがどんな構造でどう分解できるのかを学び、次第にそれには飽きてしまって、別の遊びの規則性を生み出していきます。

娘は最初は徹底的に紙を切り刻みました。
切り刻める限界の大きさに到達した紙くずは、三角形や四角形、時にハートのような形に見えます。娘はそれらの形に意味を見出し、次の遊びを創造していきます。
意図しない偶然によってではありますが、自らの行為によって意味のある形が生み出されるという体験は娘にとって強烈な喜びであったようで、1時間以上も没頭していました。

自然とボクシングもそうなのだと連想が働きました。自分の発想の型を破壊する過程が必要なのです。もっと批判的な視点で何もかも破壊してみる。コンピューターをバラバラに壊して、アセンブリで動かしてみて、初めて総体であるシステムの意味が理由が理解できたように。もっともっと壊さなければ、今以上に良いものは創れない。既存の枠の中で積み重ねてもたかが知れています。

隠された自分を表現する

創ろうとすればするほど本当の自分から遠ざかってしまうジレンマ。

娘と一緒に過ごすと大人の僕は自分の固定観念に囚われていることを痛感します。

執着心が機会損失を生み出すことは承知しているはずですが、どうしても発想が過去の自分に囚われている。

自分の内面を表現することが人生の目的だと言い聞かせていても、どうしても過去の発想がもたげてくる。

それと同時に壊さなければという発想も自縄自縛。
何ものにも囚われず、童心を思い出して自分の内面を余すことなく表現する、ということの難しさを感じます。子供の頃は簡単にできたはずですが。

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Die Hard – ダイ・ハード
この記事を書いた人

第41第東洋太平洋(OPBF)ウェルター級王者
元WBC世界同級34位
元WBO-AP同級3位
元角海老宝石ジム所属

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