指導者のリーダーシップ論

よもやま話プライベート

指導者としてのリーダーシップを発揮するには選手の論理性と知識量を圧倒する必要があります。

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圧倒的論理性と知識で選手を圧倒する

権威を嫌う

僕ら世代、僕より若い世代は下世話に言うワイドショーやネットの情報で偉い人達の失敗を見て育ちました。
社会の上層部への憧れなんかはありません。むしろ嫌悪すらしているんじゃないですかね。
今は何千、何万の雇用を生み出す経営者や社会をより良く変えていこうとする善良な政治家よりもyoutuber、タレント業に人気があります。
権威を振りかざすような人たちの失敗を見て育ってきたからなのか、いつしか彼らへの嫌悪感があります。

偉い、年上ってだけで尊敬するような価値観は持っていません。
「なんで尊敬しないんだ!なんで話を聞かないんだ!」ってプンプン怒っている人達が沢山いますけど、「聞く価値なし」と判断されてしまっただけなんですよね。

別に僕ら世代が優れているとか審美眼を持っているとか言っているのではありません。
僕らは「正しそうに見える」ものに騙されます。「科学」とか「統計」などの事実が大好きですが、それがどこから湧いてきたのかは調べようとはしません。科学って言ってりゃ騙されます。

信仰の対象が「権威」から「科学」へ変わっただけで、本質的に世代間には差はないと思います。
僕より上の世代を攻撃しているのではないので悪しからず。

閑話休題。
指導者の言うことは正しいなんて観念は一切持ち合わせていません。指導者が間違うことすら前提としています。
彼ら、僕ら世代を従わせるのに必要なのは圧倒的な知識量と論理性です。
それが選手を率いるリーダーシップへ繋がっていきます。

選手に肉体的な限界まで追い込むハードワークをさせて、彼らが目的を理解していないようなトレーニングによって彼らの未来を作っていかなければなりません。
試合では彼らは勝てるかどうか分からない戦略を遂行する必要があります。
人生を賭けた彼らを僕の信念に従わせるためには、新興宗教の教祖染みた強烈なリーダーシップが必要になります。

信仰心を生み出す

僕には道筋が見えていたとしても、彼らにはそれが見えません。
選手たちはよく分からない道を僕の指示に従い、盲目的に走り続けなければならないんです。
それも僕が求めているのは後退なし、命がけの全力疾走。目隠しされた状態の選手に「アクセルを床まで踏め」と言っています。

だからこそ、信頼関係が必要です。
僕の信念と共に死ぬことを求めているので信仰と言った方がいいかもしれない。

現在の環境において指導者に求められる能力はボクシングを抽象化し厳密に定義できること、そしてそれを”確からしく”体系的に話せることです。

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Die Hard – ダイ・ハード
この記事を書いた人

第41第東洋太平洋(OPBF)ウェルター級王者
元WBC世界同級34位
元WBO-AP同級3位
元角海老宝石ジム所属

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