どうして物質から生命が生まれた?

よもやま話

機能美についての僕の考え方を記事にするとどうしてもこの話がしたくなりました。

どうして物質から生物が、知性が生まれたのか。
子供の頃からの謎だったんです。
だけど自然淘汰って考え方を知ってからは納得できるようになりました。

そしてこの考え方が身体の構造を理解する上での僕の基盤となっています。
進化生物学以外にも戦略的、技術的な進化にも発展させ応用できる考え方で僕の思考のベースにすらなっています。

とのようにして生命が生まれたのか、想像力を最大限働かせて原始の地球へのタイムスリップを開始します。
なるべくワクワクできるようにお話していくので、是非最後までこの旅を楽しんでください。

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原始の海

話しが長くなってしまうので、地球ができたばかりの頃から始めていきます。
地球ができた頃の海には生命の元となる物質が沢山ありました。

原子は他の原子と磁石みたいにくっつきます。
で、くっついても直ぐに壊れてしまいます。
磁石を想像すると分かりやすいですが、磁力が弱い磁石同士だと安定せずポロっと取れてしまいます。
極が違っていたりすると反発して離れていきます。

物質にもお互いに相性みたいなのが合って引き合うもの押し合うものがあります。
原始の海は色々な物質のごちゃまぜ状態なので、偶然相性のいい原子とくっつけることがあります。
相性がいいのでがっちり長い間くっつきます。

海の中を長い間浮遊していると、同じような相性のいい原子を引きつけてどんどん集まって構造が巨大化していきます。
するとどうなるか。
自らの重みに耐えきれずに割れるんです。

で二つに増えます。
たまたま全く同じように半分に割れるような構造を持っていたとすると、その構造は海の中にどんどん数を増やして海を埋め尽くします。

これが「自己複製子」と呼ばれる遺伝子の始まりです。

自己複製子の熾烈な争い

自分を複製する分子構造は一つだけではありません。
ありとあらゆる構造が存在します。
中には他のグループの2倍の速さで自分自身を複製する分子構造もあっただろうし、磁石の斥力のように自ら推進して移動できる構造、電気的に他の分子を分解して自らの構造として取り込む構造(原始的捕食者)もあっただろうと思います。

その中で特に生き残りやすかった分子構造が海の中でその数を増やしていき溢れかえります。

その海の中の自己複製子の中には完璧に複製できずに微妙に違った構造に分裂するものが現れ始めます。
ほとんどの場合その出来損ないは海の藻屑として分解され他の自己複製子の餌になるだけです。
しかし、その中に偶然生きた構造として生存する個体が存在しました。

突然変異です。
中には他の自己複製子を圧倒する性能を備えた構造も生まれ始めます。
頑丈で長生きで速く、他の自己複製子を破壊し吸収できる原始の海の覇者です。

次第に彼らは捕食者となる他の自己複製子からの破壊を防ぐために構造そのものを膜で覆い始めました。
アメーバのような原始的な生命の誕生です。

こんな感じです。

ここまでお読みいただければこの原始的な生物が時に他の生物と融合(共生や寄生による一体化)しながら複雑極まりない構造へ変化していくこと、さらにその後にヒレのようなものを備え自由に海中を動き回るようになり、最後には地上へ上陸することも容易に想像できると思います。

原始の海で始まった分子同士の競争の果てに、人間という知性を備え、高度に複雑化した生命体へ進化していったんです。

数十億年という途方もの無い時間のなせる業です。

安定した構造が生き残る

この考えの面白ところは生物に限らずあらゆるものに応用できるところです。

例えば言葉。
言葉も生存競争を行っています。
シンプルで覚えやすい体系をしている言葉は広まりやすく生き残りやすいので徐々にその勢力を拡大していきます。
英語が分かりやすいと思います。
母国語が別にある国でも第二母国語として英語を採用している国は多いです。
勿論、英語圏が第二次世界大戦で勝利したという歴史的な背景もあるとは思います。

でも仮に漢字表記で手間がかかり理解が難しい中国語や曖昧な日本語であったなら、母国語に押し切られて廃れていったと思います。

この原理はもっと面白い現象を引き起こします。

左は脳神経の構造で右は宇宙の大規模構造です。
似たような形に収斂しています。

なぜかと言えば、この形のネットワークが情報の伝達速度で優れているからです。
自然淘汰により高速で情報を伝達できない脳神経のネットワーク構造は排除されていきます。

宇宙の大規模構造も同じです。
情報(力)の伝達が遅く、物質の相互作用に時間がかかるネットワーク構造であった場合、宇宙は粉々に引きちぎられて分解されてしまいます。
勿論そんな構造も何度も作り出されていたと思います。
しかし、粉々になる宇宙では僕達のような観察者は存在できなくなるので「脳神経構造と宇宙の大規模構造は似ているね」と議論されることがなくなります。
つまり存在しないのと同義です。

こんな風に宇宙と脳神経の構造が似ているのは宇宙同士の淘汰があるか、宇宙というものは存在せず、無限に繰り返されている「現象」であるからだと僕は考えています。

要するに、自然淘汰による選別ががこの世の原理原則だと言うことです。。

無駄に壮大な妄想を最後まで聞いていただきありがとうございました。

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Die Hard – ダイ・ハード
この記事を書いた人

第41第東洋太平洋(OPBF)ウェルター級王者
元WBC世界同級34位
元WBO-AP同級3位
元角海老宝石ジム所属

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