ワシル・ロマチェンコ

技術

ワンインチパンチ

前提の確認から。 肩甲骨外転前傾ロック 肩甲骨は外側を向いています。 また肩甲骨はソケット(窪み)構造になっています。 それは、上腕骨の骨頭をハメて安定させ、硬い構造で押して加速(力の伝達)させるの為だと考えられます。 大胸筋 上腕の付着で...
戦略

戦略⇒敵の資源を分散させる

所謂「ストレート」を信仰することには価値がない、と下の動画で主張しました。それをするのは幼児性に駆動された思考停止のバカだけです。 コミーは正面を腕の守りで固めています。ロマはすかさず側頭部をフック。 それがコンビネーションであり、戦略であ...
戦略

システマチックなボクシングを考える その三

釣り ヒトの生理的な反応速度から演繹的に考えるなら、ボクサーはパンチそのものを視認して避けていません。 パンチが来そうな雰囲気を避けています。 派手な技はそれ自体の華やかさに目を奪われてしまいますが、あなたがボクサーであるなら、着目すべきそ...
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戦略

技が起こるか過程に着目する

ロマステップが起こるまでの"僕の目に映る秩序"を視覚化しました。 秩序を探す ロマに限らず、一流の技術体系には秩序だった美しさがあります。勝つべくして勝つ。論理的必然。 僕はボクシングを秩序だった一つのシステムとして考えます。 技術やスタイ...
技術

ルールブックと現実を分離する

掴んで投げる ロマステップのシステムを眺めてみると、その構成要素はステップだけではないことが分かります。 1.フェイント 2.相手の足を止める 3.パンチしながら近づく 4.掴む まずはロマステップを繰り出す前にフェイントで相手を緊張させ、...
技術

ロマステップまでの文脈

全体で一つ システムは全体で一つ。 下に載せた動画は、僕がその意味を認識できる部分に"勝手に"分解しています。 従って、意味のない部分に分解してしまってる可能性、ないしは大切な要素を見落としている可能性を否定できません。 あくまでも、僕の目...
初心者向け

怖がる(≒嫌がる)ディフェンス

嫌がる≒ディフェンス ディフェンスは隠れる。あるいは怖がる。メイウェザーが分かりやすいと思います。 初めてパンチされた時の反応を洗練させたような動きです。首をすくめたり、顔を背けたり、体を丸めたり。表情もそう。超嫌そう。 そう感じませんか。...
よもやま話

見たものを見たままに

見たものを見たままに見る 何がその現象を引き起こしているのか、を分析する場合には、因果関係と相関関係の混同に気をつける必要がある、という、僕の経験から導かれた僕の真理を上の記事で紹介しました。その続き。 この主張は、一見すると上のと矛盾する...
よもやま話

ロマステップの気持ちと現行の教育と指導観への疑念

ロマの気持ちを考えます。 抽象的な話です。 隠れる 僕は、自分が「守る」時を思い出してみると、「避ける」よりは「隠れる」と表現する方が正しいと感じます。あるいは「嫌がる」です。 今回はその話。 以上の僕の感覚、ないしは一流ボクサーの観察や指...
戦略

守備を担保した攻撃

ロマのダブルジャブ ロマやメイウェザー、GGGのような一流の打法と、日本で普遍的に受け入れられているボクシング論との差に違和感を覚えたのが僕の探求の始りなので、この理屈を思い出すと、ボクシングを始めた頃の気持ちを思い出して懐かしく感じます。...
戦略

ロマチェンコシステム

カネロの次はロマのシステム化。 GGGやメイウェザー、パッキャオなど、ぱっと思いつ範囲のボクサーの規則性を少しづつ更新しようと思います。 以下のロマの規則は、意味や価値がパターンとして認知できる範囲に限定し、かつロマの大枠に属しない、無意味...
戦略

大腰筋ディフェンス&カウンター その二

ハイテクシステム ボクシングのシステム化その一はカネロを例に挙げました。次はロマチェンコ。細部を捨像し、僕が重要だと感じる規則のみに焦点を当てています。 ロマのボクシングは 攻撃→防御→攻撃... という風に、隙間のない秩序だったシステムに...