技術 腸腰筋とボクシング技術の関係 ガードを無力化 上のコバレフとアルバチャコフの右の打法の利点の一つは、脇腹の収縮に伴う肩関節の移動が相手のガードの間を通るパンチの軌道を実現すること。 脇腹を収縮させない(≒腸腰筋が弱い)場合と比較すると、その差は歴然です。 後者の場合、あ... 2025.09.10 技術選手分析
技術 見えないパンチ その四 認知能力 ヒトは比較により認知を起こします。 上の動画の変化が認識しづらいのは、変化が緩やかだから。 単純化すると、骨盤前傾に伴う股関節主導の踏み込みは膝による上半身の上下動を抑制し、小さな予備動作により相手が認知する変化を減らすので「見え... 2025.09.02 技術
技術 見えないパンチその三 リズムの変化 ヒトは無意識に規則やリズムを覚えます。 前から向かってくる車の面積は速度に比例して大きくなります。 その変化の規則性を基に歩行者は車の未来の位置をなんとなく予測し、危険に巻き込まれる確率を減らしています。 会話中もリズムや単語... 2025.09.01 技術
技術 タイソンの強さを考える 強いから強くなる 下の記事の続き。 タイソンは基本的に同じ動作でディフェンスします。ヘッドスリップもダッキングもスウェイバックもスリッピングアウェイも胸椎(≒頚椎)の側屈回旋の程度の差です。そう仮定します。 この場合はディフェンス観が、それ... 2025.08.27 技術運動理論選手分析
技術 タイソンのウィービングのやり方 タイソンのウィービングがスリッピングと同型なのは分かりますか。 スリッピング≒ウィービング タイソンはジャブもフックも全て胸椎の側屈で躱しています。 あなたは、ジャブはスリッピング、フックはウィービング、などを別々に練習していませんよね? ... 2025.08.02 技術選手分析
技術 ウシクのジャブのやり方 滑るような踏み込み ウシクが股関節を開いて体を押しているのが分かりやすいと思います。 股関節や脛骨の構造、ヒトの認識のメカニズムから演繹的に考えるなら、推進力の点でも成功確率の点でも、ウシクのような形が最も合理的だと考えられます。 股関節の... 2025.07.23 技術運動理論選手分析
未分類 ハイガードのやり方その二 大腰筋ディフェンス ノーマンは、ハイガードで頭を覆い隠したまま胸椎の側屈で腹を守っています。 至近距離で相手のパンチから腹を守るために腕を下げたら危ないことは、皆さんは知っていると思います。仮に相手にそれを気が付かれたら致命的です。 しかし... 2025.07.14 未分類
技術 骨盤の斜め回転 上の動画で説明している斜め回転について。 斜め回転 下の画像を見てください。何がすごいのか分かりますか? カネロは骨盤を持ち上げていません。 相手のスミスは190cm近い長身です、カネロが173cmなので、20cmの身長差。 あなたの身長に... 2025.07.10 技術運動理論選手分析
未分類 ヘッドスリップとスリップカウンターのやり方 スリッピング 腸腰筋が強い場合は汎ゆる動作にそれが関与すると考えられます。 英語が得意な人は英語の文化に、日本語が得意な人は日本の文化に、という風に、得意なことの方向へは推進の勢いがあります。 同様の論理で、腸腰筋が強いとそれに全ての動作が... 2025.07.05 未分類
技術 スリップカウンターと振り子歩き スリップカウンターの前提 腸腰筋が太い⇒頚椎側屈≒ヘッドスリップ⇒胸椎側屈⇒ハムケツ伸張+股関節に乗る⇒エネルギー増加⇒即カウンター 上に載せた動画のようなヘッドスリップにより起こると考えられる合理的な連鎖反応。 一方で腸腰筋が弱い場合は非... 2025.07.03 技術
運動理論 膝が曲がる その九 歩き打ち 腸腰筋が太い場合はカネロやメイウェザーのように構造的に脚が伸ばされる。 下の図の真ん中の骨格になる。大臀筋が大腿骨に巻き込まれて股関節の力が強められ、かつ膝関節は伸展位に固定されて (大腿四頭筋の短縮)伸展能力が弱まる。 すなわち... 2025.06.29 運動理論
戦略 カネロやメイウェザーの振り子歩き 彼らが同じような技術を共有している理由を考えた場合は、やはり 1.股関節が強い 2.防衛本能に素直に従っている(隠れる) が考えられます。 人体とボクシング、という制約下においては、振り子歩きはボクサーの取り得る最適解の一つなのでしょう。 ... 2025.06.28 戦略技術選手分析