股関節おじさんの裾野を広げるために新たな試みとして選手の紹介を行います。
今までもやっていましたが、今後は定期的に頻繁にやっていきます。
基本的に去年見た中で強い、またはポテンシャルが高いと思った選手です。
バージル・オルティス
第一回はバージル・オルティス。
まずはデータから。
英語だとVergil Ortiz Jr。
18勝18KO。
負けなし。
boxrecより。
身長が178cmでリーチが178cm。
ウェルター級。僕とほぼ同じ体格です。
リーチは僕の方が少し長いですね。
23歳ってのがまた恐ろしい。
この年でWBO1位、WBC1位、IBF4位、WBA1位に位置しています。
クロフォードとスペンスの持つベルトの1位なので、挑戦は時間の問題です。
23歳だとこの辺りですわ。
ボクシングでプロやろーかなーって悩み始めたくらい。
骨格がヤバイ
オルティスは骨格がヤバイ。
以下のリンクでもお話していますが、再び解説します。
骨盤前傾のポテンシャルについては下のリンクで詳しく解説しているので興味ある方はそちらをご覧ください。
この楕円形の胸郭と弓形の脊椎。
骨盤の前傾が強い骨格をしています。
これ見ただけで震えます。
元スーパーライト級3団体統一王者のコンスタンチン・チューの体。
肩甲骨のあたりが盛り上がる骨盤前傾の特徴が現れています。
元ライトヘビー級3団体統一王者のセルゲイ・コバレフ。
彼も楕円形の体をしています。
高いKO率の要因となっているはずです。
GGGの異様なほど厚みのある胸郭。
骨盤前傾による脊椎の湾曲が強い。
世界最高のサッカープレイヤーとも言われていたクリスチャーノ・ロナウド。
肩甲骨付近の盛り上がり方が異様ですよね。
サッカーオランダンの代表で僕がサッカーを見ていた当時は世界最速の選手とも言われていました。
脊椎の湾曲がエグイ。
長くなりましたが、オルティスの骨盤の前傾っぷりはGGGとかコバレフ並みです。
並外れたハムケツ推進力が秘められています。
姿勢
オルティスのスタンスです。
前寄りの荷重で奥脚の荷重は深くありません。
ハイガードですっぽりと頭を隠して少し窮屈そうですね。
オフェンス
一発一発強く、肘を投げるように打つメキシカンスタイル。
名前もヒスパニック系ですので、メキシコ系のアメリカ人だと思います。
動作は大きいですが、骨格の推進力もあってスイングはかなり速い。
躊躇のない動作で思い切り振り抜くのも相まって、分かっていても体が動かなくなる感じだと思います。キチガイがバットフルスイングしてきたら避けられないようなものですね。
これに加えて巧みな上下に打ち分けができますし、窮屈なクロスレンジでもうまく腕を畳んで打てます。幼少から英才教育を受けていたのか。23歳とは思えない技術力はあります。
インサイドとアウトサイド、はっきりと強い。
ディフェンス
頭の位置関係は相手に近いので出せば当たりそうなイメージは湧きますが、ハイガードかつハードパンチャーという特徴が攻撃の動機に働きかけて抑止力になっている感じですね。
効かされても逃げにずに強気に打ち返していくタイプです。
以下の試合がその特徴がとても顕著。
2Rに先に効かされたのはオルティスでしたが、その後すぐに左ボディーを効かせて主導権を奪い返しました。
3Rどにもカウンターを受けてロープへ押し込まれましたが、直後にかかってこいのジェスチャー後激しく打ち合い、ワンツーワンの左でダウンを奪いました。
速い上に全KOのパワーなので相手は嫌でも萎縮してしまいますが、スイングは大きい。
先ほどスタンスの話をしましたが、前寄りの重心なのでパンチの射程に捉えやすいと考えられます。距離は遠くない。
総合的に高いディフェンス技術があります。
が、一言で言うと攻撃が最大の防御タイプ。
危険なタイミングでパンチをもらってもいます。
以下の動画ではジャブに何度か危険なカウンターをもらっていました。
以下の試合もプレッシャーとパワーでねじ伏せていますが、危険なタイミングとポジションでパンチをもらってはいます。
まあ、これだけのハイパワー、ハイプレッシャー、ハイペースを前にしてどれだけの選手が冷静を保ってクリーンヒット奪えますかってレベルなんですが。
ハンターの嗅覚
相手の隙を見逃さない勝負の嗅覚は抜群だと思います。
KO率100%の裏付け通り。
倒しにかかる時のペースの上げ方が恐い。
「やれる」って分かったら容赦ないです。ほんとに。
上の動画の2つのフィニッシュの場面、走って追いかけんのほんとこわ。
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