英雄志向からの脱却

メンタル

度々お呼びしているニーチェの超人思想。今日もその話。

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超人たれ

超人の長濱説

超人とは決して優れた能力を持つ人を指す言葉ではありません。超人とは”生き方”です。

僕の言葉で要約するなら、超人は自らの理想を追う人と常識などの他人の価値観に服従することなく自らの信念に殉じる生き方のことを指しています。超人は信念を守る為に戦います。

こう聞くと激烈な生き方のように思えてしまいますが、そうではありません。ニーチェの言葉は過激です。それで誤解してしまいそうになりますが、その本質は「もっと自分自身を愛せ」と言う優しさに過ぎないと僕は感じています。

盲目になり社会に洗脳された僕たち現代人の目を覚ますために敢えて激烈な言葉を選び抜いてくれました。

他者指向型の生き方をやめる

ニーチェは理想を目指す過程で気をつけなければならないことを挙げています。
それが「英雄という観念に取り憑かれてはならない」とするもの。

超人を目指す過程で萌芽する「もっと認められたい」という意識。
これに気をつけよと。この感情に支配された時に超人ではなくなるとニーチェは説きます。

他人に認められようとする余り、自分のやりたいこと見失ってしまうってことは往々にして起こりますが、それでは本末転倒になります。
最初は自分の為にやっていたことが、気がつけば他人に褒められたいに変わってしまう。経験がある方も多いと思います。僕も20代はそうでした。

元々はボクシングが好きで、それをするだけで楽しいと感じていました。今でも根源にある欲求はそれ以上でもそれ以下でもありません。
しかし、「もっと褒められたい」という欲求が頻繁に顔を出してきます。ベルトを獲得し、You Tubeのフォローワーが増えれば増えるほど。

その根源的な欲求から乖離した客観性は大きな重圧として僕にのしかかり、本来の目的であった楽しいボクシングを見失わせ、勝つためのボクシングへ変貌させていきました。

「他人指向型の人間になるな」というニーチェの発想は単なる美学としての機能だけではなく、合理性をも宿しているわけです。

他人志向
社会の伝統や慣習に従うことを行動の基準とする伝統志向型、自己の内的な確信や良心に従って行動する内部志向型に対して、周囲の他人やマス・メディアに登場する同時代人を行動の基準または指針とするのが他人志向型である。

コトバンク

ニーチェは英雄を目指す故に英雄が遠ざかる論理を見抜いていました。

「自分を自分で定義しない」長濱拳法の理念に近いと感じます。
英雄は僕の行動とそれによって生じた縁によって起る現象であり、縁によるネットワーク上で自然発生的に定義(縁起)されます。

因(直接的原因)と縁(間接的原因)と相応じて、万有の生起すること。 事物の起源・沿革。 由来。 神社・仏閣の草創・沿革またはその霊験などを言い伝えること。

Wikipedia

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この記事を書いた人

第41第東洋太平洋(OPBF)ウェルター級王者
元WBC世界同級34位
元WBO-AP同級3位
元角海老宝石ジム所属

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