ジョン・ライダーはカネロの弱点にハマる

選手分析

カネロと試合が5月に決定しています。
ライダーをあまり知らないという方のために軽く紹介すると。
戦績32勝18KO5敗。
戦績だけ見るとカネロのこれまでの相手のゴロフキンやビボル、ジェイコブスなどと比較すると一段落ちるような印象はあります。
が、ライダーのスタイル、精神性は相手が誰であってもタフな試合にできます。
華麗なスタイルでもないし、派手なパンチがあるわけでもない。掴みどころがないけど、強い。そんな選手がライダー。ライダーは甘くありません。

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ジョン・ライダー

カネロの特徴

ライダーはあまり知らない選手なのでyoutubeで見れる試合を確認してみましたが、全てを確認したわけではないので間違いもあるかもしれません。それはご了承ください。
最初にカネロの特徴を次にライダーの特徴を考え、最後に嚙み合わせを考えていきます。

まずはカネロ。
彼はメキシコ人でハイガードでパンチ強振していくメキシカンスタイルであることは間違いありませんが、スタイルとしては打たれることを嫌い、また打ち合いなどスタミナを消耗する戦い方を嫌います。
だからこそここまで勝ち上がれたというのはありますが、純粋なマルコ・アントニオ・バレラ、エリック・モラレス、ファン・マヌエル・マルケスといった所謂メキシカンウォーリアーではないと僕は思っています。
ややヨーロッパの風味も感じます。彼はアイルランド系の移民なので、もしかしたら家庭の雰囲気にはややヨーロッパがあったのかもしれません。それもあって獰猛なメキシカンスタイルにどこかヨーロッパの風味を少し感じるのかなと。
単純にアメリカでトレーニングが多く、そこの価値観の影響を受けただけかもしれませんが。
まあとにかく、僕の個人的な印象として、カネロには純粋なメキシカンスタイルだけでなくヨーロッパやアメリカの雰囲気を感じます。

カネロのスタイルはゆったりとしたリズムから爆発的な運動と小休止を繰り返します。
瞬発力を生かした心理戦を土俵とするデービス型。その爆発力が抑止力として機能する間は休む時間が作れますので、カネロのボクシングは機能します。

一方でカネロのカウンターやディフェンスを恐れず連続的に攻撃してくる相手には休む時間が作れず後半バテます。GGGⅠが分かりやすい。
それから逃げ回ってカネロが休むタイミングでポイントを奪うボクサータイプにもポイントを奪われる傾向があるかと。

ライダーの特徴

そんなカネロにとってライダーの細かいリズムとスピードを生かして強引に踏み込んでいくスタイルは相性としては良くないかと。ビボルほど振り切れていないにしても、ライダーはロマ型。
加えて後半までライダーは勢いが落ちません。
カネロの弱点にハマる確率は低くはないと思います。カネロはビボルに負けて一時の勢いも失っていますしね。

ライダーは突進力も度胸もあります。もしもカネロの爆発力、カウンターがライダーの突進への抑止として機能しなかった場合、後半ガス欠の確率は高いと思います。
ただ、前半のカネロに仕掛けていくのはリターンも大きいがリスク大きい。

ライダーの前半の過ごし方に注目ですよ。カネロが快適さを維持できないなら、後半猛追していくと思います。形としてはカネロの弱点にハマりやすいはず。

ライダーは風貌もスタイルも恐れ知らずな所があるので楽しみです。
カネロに一泡吹かせてほしい所。

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Die Hard – ダイ・ハード
この記事を書いた人

第41第東洋太平洋(OPBF)ウェルター級王者
元WBC世界同級34位
元WBO-AP同級3位
元角海老宝石ジム所属

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