大阪から帰ってきました。
本番で勝つ為に
娯楽のゲームと命がけの試合
練習と本番って全く違うんですよね。
試合はスパーリングの延長線上ではない。
試合は日常とか人生の延長線上にあると思います。そこに気が付かついて生き方を変えないと勝てないんです。
平安山、タイトル戦負けました。
仲島もタイトル戦負けました。
負けるのはいいんです。負け方が良くなかった。
平安山は緊張して、何が何だか分からない内に試合が終わって、練習していたことが何一つできませんでした。
あんなに頭が真っ白になるとは思いませんでした。
仲島はパンチが当たって二度ぐらつかせたのに前向きになれず、後ろ向きなまま試合が終わってしまいました。
仲島はある程度心をコントロールして守りが崩れることはありませんでしたが、平安山はパニックに陥りました。
戦う、相手を打倒するって感情で攻撃するのではなく、恐怖のまま錯乱した状態で言い方は悪いですが”闇雲”に腕を振っていただけ。
何度も口を酸っぱくして言っていますが、ビデオゲームする感情ではボクシングできないんです。
「そりゃそうだろう」って文字を見て何となく分かっているつもりになるのと本当の意味でビデオゲームとボクシングの試合が違うって理解するのとは大きな隔たりがあります。
ビデオゲームと違って試合ではとてつもないプレッシャーがかかるんです。恐怖とか不安とかいろんなものです。
目には見えないんですが確実に存在していて、試合の日にあなたへ襲い掛かります。
そいつがいるって強く認識して、対応策を用意しなきゃダメです。
戦いは試合の日ではなく日常から始まっていて、試合はただの答え合わせです。
試合へ向けて日常から取り組んでいたことが正しかったのかどうか。
日常レベルでどれだけ「勝負」を認識できるかです。
そうやって常に勝負を意識すると日常会話がペース争いであることに気が付きます。
ボクシングは殴り合いの形式をとっていますが、心理戦による主導権争いです。対面での将棋やポーカーと同じ。
心理戦だってことを理解しないと勝てません。
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