ゆたぼんデビュー戦 首振りと股関節ディフェンス、睨みと自動システム

トレーニングプライベート

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ゆたぼんの試合の応援に行ってきました。
JBCの規定(厳密には定められてはいない、雰囲気でだめっぽい)でコーナーには入れないんですが、半年間一緒に練習してきた指導者として試合に同伴しました。

相手の皇瑛君はボクシング歴2年、ゆたぼんは半年。
半年間で差を大きく縮められたと自負しています。

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教えない指導

僕はあえて教えない指導を行いました。
パンチの打ち方もディフェンスの動作も教えていません。
彼に、というか人間に秘められた潜在能力、そして僕自身の発想を信じました。

自動システム

ゆたぼんに教えたことは、相手の一点をを見据えて「戦う」ということだけを頭に思い浮かべ、それ以外は何もする必要がないということ。

股関節を使ったディフェンスの動作も教えていません。
首振りも教えていません。
僕が教えたのは「やってはいけない」ことは絶対にないということ、そして人間に秘められた能力、自動制御を起こす能力を信じること。

自動システムは最も合理的な動作を引き出します。
特に子供のうちは先入観が邪魔しません。

練習段階で「人間の体に本来備わっている力を引き出すことが勝負のカギであり、そのためにあえて何も考えない」という僕の発想をなるべくかみ砕いて彼に伝えました。

首振り

スポンジのスティックを使って練習しました。
首振りで外せるように、またそれが勝手に起こるようにするためにはスティックで狙いを定める場所が肝心です。

目とその上をあえて狙います。
危ないと感じるかもしれませんが、効果を感じています。
目に向かってモノが飛んでくると自動システムが強烈に働き、自動制御が起こります。

股関節ディフェンス

股関節ディフェンスも自然に起こります。
首振りが起こると、姿勢反射による自動制御が働いて股関節が自然な範囲で動かされます。

恐らく重要な頭部を守るための反射です。
転倒防止のためには重心の移動を最小限に、つまり重心を股関節に乗せ続けなければなりません。
そのために自然な範囲で股関節が動かされます。

動作自体を教えるとバランスを無視してとにかく股関節を動かそうとします。これは半年間の指導の経験から分かりました。

ディフェンスは頭部の動きにより身体を制御することが重要だと感じています。
頭部が先行して、そのバランスを保持するために股関節やその他の関節が動きます。

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Die Hard – ダイ・ハード
この記事を書いた人

第41第東洋太平洋(OPBF)ウェルター級王者
元WBC世界同級34位
元WBO-AP同級3位
元角海老宝石ジム所属

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