「自信」とは自分を解き放つこと

メンタル

「自信を持て」って良く言われますけど、自信ってイメージが漠然としています。
何を信じていいのか分かりませんよね。
今回は何を信じるのか、僕なりの考えをお話します。

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もう一人の自分を信じる

潜在意識

もう一人の自分は必ずいます。
心の中で自問自答することがあるはずです。
「これって正しいかな?」「もう起きなきゃ」「今日中にこれをやらなきゃ」こんな会話を一日に数百回はしているじゃないかと思います。

この会話の相手がもう一人の自分です。
僕達(顕在意識、理性)は彼(潜在意識、自動システム)に命令するんです。
「あれをやれ」「これをやれ」
彼の返事が聞こえることはありません。
でも感じることができます。
「正しいかどうか考えるのは面倒」「まだ寝ていたい」「明日でもいいよ」
なんとなく答えは返ってくるんです。

僕達は意識が身体を動かしていると勘違いして命令を繰り返します。
実際に体を動かしているのは潜在意識(自動システム)なので、それには負の側面の方が大きいんです。命令が真に身体を動かしている主体である潜在意識の邪魔をしてしまうから。
潜在意識は本当はどうすべきなのかを知っているからです。僕が教えなくても。意識は見守っていればいいのです。

潜在意識は本能や欲求とも俗に言われます。「こうしなければ」「こうあらなければ」という理性ではなく、心の奥底から湧いてくる「こうありたい」「こうしたい」と言う欲求です。この欲求の流れに従うことこそが「フロー(流れ)」を呼び覚まします。

自分を解き放つ

試合中や本番では
「この場面ではこう動く、この場面ではこう」ともう一人の自分に「練習通りに動け」と言い聞かせています。
少なくとも僕はずっとそうしてきました。
でもそれは間違っていたという実感を日に日に強めています。

自信はもう一人の自分に全てを任せてしまうことです。
命令はしない。潜在意識を信頼して体を任せきってしまう。
自分の身体をコントロールしようとしない。

自信とは心の奥深くにある意識の及ばない領域の自分を信じることです。
自分自身に蓄積された経験を元に潜在意識が弾き出した計算の結果を受け入れる覚悟を決める
自分を制約するのではなく、自分を解き放つ。

本能の自動システムがすべてを解決してくれるから、後は見てればいいんです。

練習を信じて無心になる

似たような表現に練習を信じるがありますが、それは「練習したことを意識的に出そうとする」ではなく、沢山の練習をしたから「”勝手に”体は動いてしまう」を信じることです。
一度覚えた箸の使い方を忘れないのと同じように体に染みついた動きは無意識にできます。
自分が箸を使えるという事実を疑う人はいません。
「この場面ではこんな風に…」とは指は動かしません。
これまでの経験により潜在意識が勝手に指を動かしてくれます。
箸を使うのに不安なんてありません。確信すらあります。
場面に応じて適切に箸を動かせると。

運動でも全く同じです。
絶対に忘れてはならないのは、僕たちは複雑な箸使いの動作自体を意識なんてしていないことです。
「箸の使い方説明して?」って言われても困ります。何となくやっているだけなので。

僕は気がつきました。
これが自信です。無意識にやれてしまうほど、練習してきた。失敗なんてするはずはない。
箸を使う時と同じように無心でいいんです。

自分を信じる、練習を信じるとは、それまでの経験を信じて無心になることです。
経験と自分の能力を信じているからこその無心です。

大事な商談、プレゼン、就活面接、なんでも同じです。
練習を信じて無心になる。
きっと「このままでいいか?」とか「飛ばしすぎ?」「力が入りすぎ?」みたいな雑念が湧いてきます。
この雑念を捕まえてしまうと、どんどんおかしくなります。
不安を覚えた時こそ、「いいや、俺はこのまま行く!俺は俺のやってきたことを信じる!」と自分を信じ切るんです。
そうすることで自らのプレッシャーから解放され力が抜けて、練習通りのペースに落ち着かせることができます。

自分を信じるとは無心になれるか?です。
他人に「お前を信じる」と言って、後からあれこれ言うのはダサいし、信用していない証拠です。
自分自身に対しても同じなんです。
「自分を信じる」と決めたらあーだこーだ言わず、ただ傍観していればいい。

試合や本番では自分がやることの結果の全てを受け入れる覚悟を決め、無心になれるか?が潜在能力を解き放つ鍵です。

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Die Hard – ダイ・ハード
この記事を書いた人

第41第東洋太平洋(OPBF)ウェルター級王者
元WBC世界同級34位
元WBO-AP同級3位
元角海老宝石ジム所属

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