ムロジョン・アフマダリエフは完成されたスタイル

選手分析
選手分析

アフマダリエフ選手。
岩佐亮佑選手が挑戦するチャンピオンです。
めっちゃ強い。

youtubeにもあります。

この写真だけかもしれませんけど、目がちょっとヤバい。

イっちゃってます。

笑顔で人刺しそうな。
強い人特有のサイコな感じです。

試合の当日にこんなギンギンの眼光見ちゃうとメンタルやられますね。

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アフマダリエフ

アフマダリエフ選手の実績について簡単に紹介します。
現2団体統一王者。
プロではわずか8戦しか経験していません。
8勝6KO。
8戦で2団体統一王者は異例中の異例だと思います。
2団体の統一は何十戦もして、世界レベルの激しい競争を勝ち抜いて何とか勝ち取った経験によってかろうじて成し遂げるものです。

それをたった8戦。

調べてみるとボクシング経験、特に世界大会レベルでの実戦経験が豊富です。
そりゃ強いわけです。
boxrecによるとアマチュアでの輝かしい実績という裏付けがあります。
まずはリオオリンピック出場、アジアチャンピオンシップ優勝もあります。
世界的なトップアマです。

戦力

次に戦力を見ていきます。
まずはディフェンスから。

前後のフットワークとリードハンドのカウンターを主体としたディフェンス

フットワークが自然で速いのでアウトボクシングもかなり上手いと思います。
本気でアウトボクシングされるとパンチが強いのもあって相手は追いかけるのを躊躇する選手だとは思います。
でも基本的には攻撃の選手ですね。

ヘッドムーブメントで躱すようなディフェンスではなく、距離を保って相手の攻撃にはリードハンドでカウンターを合わせて差し負けそうになったら大きくステップバックして仕切り直します。

基本的にはこれを繰り返しながら相手の動きが止まるのを待ち、タイミグを計って強いフックを叩きつけてきます。

全身を使ったロングフック主体のオフェンス

動きを止めるとリードハンドとボディーフェイントを使って攪乱しながら強打を狙ってきます。

大振りではありますが、射程の長いかなり強いフックで危険ですね。
ロングフックはストレートとの区別が難しいのでディフェンスしづらいです。
躱しきれず腕でブロックして動きが止まってしまうと、それをきっかけに同じようなフックを連打してきます。

パンチと回転力を考慮すると足を止めるのはかなり危険に感じました。

心身のスタミナ

ダニエル・ローマン選手との試合を見ました。
ローマン選手はメンタル強くて打たれ強くて、スタミナもあってでとっても長期戦に強いチャンピオンだったんですが、後半も打ち負けることはありませんでした。

後半疲れてはいましたが、それはローマン選手も同じ。
後半の失速にはあまり期待できません。

全体的に

攻防のルーティンにほとんど無駄がないのでそう簡単には崩れそうにありません。

ディフェンスするときは全く足が止まらず、しかもかなり大きく動けます。
このディフェンスは厄介です。
アフマダリエフ選手を追いながら強いパンチを当たるイメージは湧きません。
リードハンドの差し合いもバカ強い。

トップアマだけあってマチュアでのこの手の戦いに手慣れた印象を受けました。
なかなかアフマダリエフ選手をリードハンドで上回るイメージはできません。

判定を狙うなら

ただ、岩佐選手もサウスポー、アフマダリエフ選手もサウスポーなので、右対左の対戦ほど激しいリードハンドの差し合いにはならないと思います。

サウスポーの選手との試合を見てみましたが、リードハンドのカウンターは少なく、ブロッキングとフットワークが主体のディフェンスした。
攻撃方法は同じですね。
フットワークとボディーフェイントでタイミングを計ってフックを狙ってきます。

岩佐選手との試合ではプレッシャーをかけながらフットワークとボディーフェイントで攪乱して大きなフックを狙ってくると思う。
動きを止めてしまうと強いフックを連打してくるので、リーチと足を使ったアウトボクシングが正攻法だと思います。
が…アウェイのウズベキスタンだとそれでは勝てないかもしれません。
もしKOを狙うならかなりリスクを負わなければなりません。

KOを狙うなら

ダメージを与えるパンチがイメージできるのは相打ちのカウンターか、差し合いを省略してタイミングを見計らってフェイントからいきなりの一撃。
相打ちカウンターとフェイト強打。
まさにメキシカンスタイルがこれに当たると思います。
フットワークとブロッキング主体のアンソニー・ジョシュア選手がメキシカンスタイルのルイズ選手に大番狂わせを起こしたような戦い方しかないと思います。
後はロマチェンコ選手に対してサリド選手が行ったような戦い方もこれに当たると思います。
リードハンドの差し合いをせずいきなりの打ち合い。

後はタフでスタミナがないと成立しませんが、ボディー狙いの消耗戦くらいですかね。
これもサリド選手やってましたね。

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Die Hard – ダイ・ハード
この記事を書いた人

第41第東洋太平洋(OPBF)ウェルター級王者
元WBC世界同級34位
元WBO-AP同級3位
元角海老宝石ジム所属

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