「承認欲求」と「全ての人に好かれたい」に悩まされている俺の話

よもやま話プライベートメンタル

僕はもうチャンピオンでもプロボクサーでもありません。
だけど現役時代、特にチャンピオン時代が懐かしい。
ほんの少しでもボクサーやファンから尊敬されたからです。
色んな人から好意を受けとっていたからです。

ボクシングを辞めて、僕は何がしたいのかを考えたとき、真っ先に思いついたのが何をするかではなく「尊敬されたい」「凄い人だと思われたい」でした。
そしてそう無意識に考えていることに気がついたのは最近です。
本当に驚きました。
意識が届かない”無意識下”でそう感じていました。

承認欲求が肥大化してやがったんです。

尊敬されるとか凄い人だと思われるのって何かを一生懸命働やった結果です。
尊敬されたいとか勝負で勝ちたいとか、結果からを追い求めると大体ろくなことになりません。
試合で大切だったのは結果ではなく過程に集中することでした。
ボクシングで痛いほど、いや本当に痛めつけられて経験したはずなのに。

会社を経営している父親から「常に人のためになることをやりなさい」と教えられてきました。
情けは人の為ならず。
回りまわって、全て何倍にもなって返って来ると。
「人への投資」こそが最大のリターンを生み出すことを教えられてきました。

ボクシング通して強くこれを意識できるようになっていた僕が気がつかぬ間に結果を、自分自身の利益を追求しようとしまっていたというよもやま話です。

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承認欲求は麻薬

僕は元々誰かに認められたいなんて強く意識したことはありませんでした。
むしろ目立つのは嫌だった。
だけどチャンピオンになっていろいろな人から尊敬された経験が僕を変えてしまったようです。
新しいことをやろうと考えたとき、無意識にこんな条件が頭に浮かんでいたんです。

「再び尊敬されるだろうか?」

僕は全く疑いを持たずこんな風に考えていたんです。

youtuber芸能人政治家アスリート

大金を稼いだのに過激化するyoutuber。
経済的には不足のないはずの彼らに働くモチベーションは何なのかとか、倫理に背いてまで、生活や信頼を犠牲にしてまでやることか?と感じることがありましたが、もしかして今僕が感じている承認欲求が暴走してしまっているんじゃないかと思うようになりました。

僕の経験は一流の彼らとは全く比較にはなりません。
しかしそれですら承認欲求が肥大化してしまったんです。
「目立ちたい」とか「尊敬されたい」といった感情が何よりも優先されるんです。

派手に振舞って尊敬されたい。
目立って凄い人だと思われたい。
そう思ってしまうんです。

SNS

最近のSNSって承認欲求が満たされちゃうんですよね。
いいねがたくさんつくと認められた気がしてうれしい。
ほんとによくできた商売です。

「こんな分野にも詳しいの!?」みたいな感じで凄い人だと思われたくて専門外の全く詳しくないことにまで言及したくなるし、「すごい!同調圧力に屈することなく発言できるんだ!」と思われたくてどこかから借りてきた、誰かの手垢のついた言葉を使いたくなるんですよね。
愚かな感情に流されそうになっている自分に気がつきました。

承認欲求は限度内であれば大きな原動力だとは思いますが、少し気をつけようと思います。
目立ちたいとか凄いと思われようとせず、youtubeを含めてSNSはコツコツと自分にできること、他人の助けになる内容に専念しようと強く感じました。

またしてもよもやま話で申し訳ないんですが、SNSは要注意ですね。
ほんとに気をつけなきゃね。

セックス依存症ってただの性欲お化けじゃないんですね。
楽しいとか嬉しい経験って知らず知らずのうちに、そして良くも悪くも人を変えてしまうんですよね。
同じようにSNSにも依存性があります。
人間の感情を刺激してSNSに縛り付けるように作られています。
呑まれかけていました。
注意しなくては。

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この記事を書いた人

第41第東洋太平洋(OPBF)ウェルター級王者
元WBC世界同級34位
元WBO-AP同級3位
元角海老宝石ジム所属

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