クルーダウンとか練習前のストレッチとか

よもやま話

クールダウンとかストレッチとかについてのお話をします。
結論から言うと、クールダウンとか練習前のストレッチに効果があるかは微妙です。怪我の防止のような僕たちが教えられてきた効果はないよという結果が出ています。
むしろ悪影響だという結果もあります。

誤解して欲しくないのは僕はどちらが正しいとかの話はしないということです。

研究結果の報告はあくまでも一面的な見方でしかありません。

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練習前のストレッチ

武道だと熱心に柔軟体操で股割りとかやりますよね。

痛みを我慢して柔軟体操をしてきた、する方もいるかと思います。

その時、筋肉をストレッチするとピリピリと引っ張られる感覚があると思います。
あのピリピリは伸張反射によって縮もうとしている筋が引き延ばされる痛みです。
ストレッチを長い時間行うと段々痛みが小さくなっていきますよね。
あれは痛みの度合いを減らそうと身体のシステムが反応して伸張反射を抑えるからです。

つまり練習前にストレッチを行うと伸張反射が抑制されてしまうんです。
伸張反射は強い力を発揮するSSCというテクニックにも利用されますが、他にも伸張反射には関節が壊れないように守るという働きもあります。

練習前にストレッチを行うと伸張反射を抑制してしまいます。

それはまず一つは筋力大きさに影響します。
さらにそれだけではなく防衛本能である伸張反射を抑えることで怪我にもつながってしまうんです。
実際に練習前のストレッチと怪我との相関関係を示す結果も報告されています。

クールダウン

クールダウンは乳酸が疲労物質と考えられていた時代に身体の乳酸を取り除く方法として効果的だと考えられていたようです。
しかし最近の研究によると乳酸は疲労物質ではなく、むしろ身体のエネルギーとして利用されていることが分かっています。

乳酸は糖質や脂肪のように身体を動かすエネルギーとなります。

乳酸は練習後、クールダウンをしなくても徐々に体の中に吸収されていきます。
なので、最近はクールダウンは長い時間を行わずにすぐに帰って栄養補給をすることが勧められることがあるようです。

クールダウンを行うと栄養補給の時間が遅れてしまい、むしろ疲労へつながってしまうという側面があるからです。

あくまでも一面的な見方

これらはあくまでも現代の一面的な見方でしかありません。
長期的にみると関節の柔軟性を高めることは有効かもしれませんし、クールダウンには肉体以外の心理的な側面に大きな効果があるかもしれません。

何が間違っていて何が正しいのかの判断はできません。

大切なのはこれらの結果を鵜呑みにせず、自分の内側の感覚に集中してその効果を自分で判断することです。

まとめ

信じるか信じないかはあなた次第。

科学はどの分野でもそれまでの常識が覆されることがあります。
今回の話はあくまでも現状の結論であると考えてください。

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Die Hard – ダイ・ハード
この記事を書いた人

第41第東洋太平洋(OPBF)ウェルター級王者
元WBC世界同級34位
元WBO-AP同級3位
元角海老宝石ジム所属

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