身体の使い方だけ、後は全てを任せる

トレーニング運動理論

最近僕が考え始めていることをお話します。
それは指導方法、運動の学習方法についてです。
僕はボクシングのインストラクターをしているんです。
で、色んな方々を指導する内にいろいろな発見があるんです。

そんな中で僕が少しづつ理解し構築し始めているスポーツの指導方法、練習方法について今回はお話します。
これは直感に反し、また従来の指導方法と真逆のやり方です。
でも、僕はこれが正解じゃないかと考え始めているんです。

何故なら効果として表れているからです。
指導している方々も本当に満足してくれています。
これまで色んな人に教えてもらってもできるようにならなかった、難しすぎてできなかった動きが簡単に、それも意識せずともできることに驚いをいただいています。

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股関節の使い方を教える

ここからは率直にそして厳しめに僕の意見を言います、僕が指導している方々はこのブログも見ていただいていますので不快に思う方もいるかもしれません。

でもはっきり言います。
僕が指導する皆さん、99%の人は股関節の使い方が下手です。
使えていません。
統計的仮説を立てられるほどのデータはありませんので断言はできませんが、この傾向が日本人に当てはまるとすれば、日本人のほとんどが股関節を使うのが下手だと言えると思います。
全くと言っていいほど使いきれていません。
骨盤が前傾していないので正しい「パワーポジション」を作れる人がほとんどいません。
真似をしてもらうと確実に老人のように背が曲がった姿勢になります。

また、股関節の機能不全を「元々固いから」と別の問題にすり替える方もいます。
違います。
股関節筋群の運動神経が機能していないだけ、また脳のボディーイメージに股関節が存在しないから使えないだけです。
脳が股関節の強さ、柔軟性(可動域)を理解していないから、動かせないだけなんです。

傾向として股関節の内旋や外旋はある程度できます(それでも弱い)が、屈曲と伸展に関しては下手すぎると言わざるをえません。
股関節を屈曲しようとすると100%、腰椎が屈曲します。
これは股関節のイメージが脳に存在せず、代償として腰椎の屈曲で似たような動きを実現しようとしていると言えると思います。
伸展も同様です。
骨盤を前へ突き出すように指示しているのに、脊椎を反って似たような動作で代償しようとします。
股関節は伸展しないので骨盤は動きません。

基本的に股関節は骨盤の前傾位を保ったまま伸展しますので、脊椎はS字に湾曲したままの姿勢を維持できます。
だけど、それができない。
股関節伸展の代償動作として腰椎と胸椎を反るような姿勢になることが大半で、背筋が力みぎこちない印象を受けます。

パンチとディフェンスの動作を教えても股関節が動かないのでぎこちなくギクシャクしています。

色んな方法を試してみて、現在もっとも上手くいっている方法が以下でも紹介している股関節のエクササイズです。
無理やり股関節のイメージを脳に焼き付け、運動神経を活性化させます。

ウォーミングアップでは必ず色々な股関節のエクササイズをやります。
10分間くらいです。

これをやるだけでマススパーリングやバッグ打ち、ミット打ちの動きが改善されます。
たった一回で改善される方も沢山います。

細かいことは教えない

全身の筋を運動へ動員させ、また運動連鎖を丁寧に覚えてもらう為に、基本的にゆっくり大きく動くことだけを指導します。
細かいことは教えません。
縮こまって打っている時だけ「もっと大きく動くように」と指摘します。

「ガードの位置」や「横へ動く」、「パンチの軌道」といった細かいことは一切教えません。

ディフェンスも同じように支持するのは「股関節の曲げ伸ばし、捻りを使って」だけです。
後は曲げ伸ばしと捻りのイメージを僕が一度再現して見せます。
自然とボクシングのヘッドムーブメントを実践できます。
股関節を使うのが上手くなってくると、教えていない動作を自然とこなしていて驚くこともあるほどです。

色んな方法を試しましたが、あまり深く動作を考えさせない方がスポーツが上手くなると僕は確信しました。

特徴に合わせて技を教える

もっともっとレベルアップしたい方の為に身体の使い方に合わせて技を教えます。
股関節の屈曲が得意なら、潜り込んで打つアッパーを教えてみたり、伸展と屈曲の切り替えが得意ならショルダーロールを教えたり、得意な動作に合わせて技術を教えるととてもスムーズに覚えてもらえます

まとめ

嘘だと思うかもしれません。

でも僕の言うことを熱心に、信じてやっていただいている方から先に結果として表れています。
股関節の動作不良を補う代償動作がないから力が抜け速く力強い動きを実現できます。

徐々に、そして自然に大腿骨頭と寛骨がハマり股関節に乗れるポジションを覚え、股関節主導で動くようになります。
速く柔軟なダッキングやスリッピング、速く強いパンチ、骨盤による身体重心の操作など全てが改善しています。

僕が教えていない動きを自然にこなしているんです。
それはyoutubeで見たボクシングのイメージと自分自身の身体のボディーイメージが重なっている証拠だと思います。
一流選手と普通の人の最大の違いは骨盤の前傾角、それに伴う股関節の機能性です。
僕は自分自身の経験と本による知識、指導の現場で結論しました。

細かいことは教えなくていいんです。
「左回り」や「頭を振る」、「腕の位置」などなど。
教えなくていい。
僕は最初は細かく教えていましたが、そうじゃないと気がつき始めてました。
股関節の使い方を教えて、後は覚えてもらった動作のイメージを再現させる。

ごちゃごちゃ考えさせてはいけないんです。

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Die Hard – ダイ・ハード
この記事を書いた人

第41第東洋太平洋(OPBF)ウェルター級王者
元WBC世界同級34位
元WBO-AP同級3位
元角海老宝石ジム所属

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