【ヒップ】腰じゃなくてケツを回せ!【ターン】

技術
技術運動理論

youtubeで股関節で骨盤を回すことをどうやって伝えようか悩んでいたところ、ゴルフからとても分かりやすい言い回しを発見しました。
これを拝借します。

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ヒップターン

その名も「ヒップターン」。
ゴルフでは腰を回すことをヒップターンと呼ぶそうです。
由来は勿論英語圏の表現です。

”Hip”ってお尻って意味で日本では浸透していますが、英語だと骨盤やお尻までが含められているようなんです。
「Hip」と「お尻」の日本語と英語の意味の違いは、身体の認識方法の違い、欧米人と日本人の脚の意識の人種的な違いを反映してるのかなーなんて思ってとても興味深いと思いました。
日本人は股下を脚とイメージする傾向が強いように思います。
欧米人だと骨格的にやっぱりお尻まで脚、腰のイメージがあるのかもしれません。

背骨軸と股関節軸

ジムでは始め腰を回せと教えられますが、日本人的な腰のイメージだと腰椎(背骨)を回すイメージになってしまう思います。
僕も最初はそう教えられたような気がします。
この「腰を回す」イメージの問題点は骨盤ではなく腰椎と胸椎(背骨)を回転させがちなことにあります。
大切なのは体幹を捻るのではなく、骨盤を回すことです。
実は背骨(腰椎)はほとんど回旋しません。
腰椎の可動域は5度から15度、胸椎は30度しかありません。

また力学的に言えば、股関節軸と比較すると回転軸(背骨)から力点(肩腕)までの距離(モーメントアーム)が短くなるので、回転力(トルク)が小さくなってしまいす。
てこが分かりやすいと思いますが、支点から力点までの距離が遠ければ遠いほど回転させる力が強くなります。
パンチも同様に回転軸から作用点が遠い方が強い力で回転します。

以下の画像だと棒の一番端を押した方が四角い重しを持ちあがるのが簡単になります。

股関節で骨盤を回せば僕の体感的には90度近く、体幹の捻りを合わせるともっと大きく回転させられます。
また、先ほどのてこのように回転軸から力点までの距離が遠くなるので回転力(トルク)が大きくなります。

背骨軸だと半分は前へ、半分は後ろへと回転における推進力が無駄になってしまいます。
股関節軸だと回転における推進力を全て前方へ向けることができるので、効率的に拳を加速させられます。

背骨軸と比較した場合、股関節軸で骨盤を回転させることで回転半径の伸長による回転力の増加と射程の伸長をすることができます。

また、股関節軸で骨盤を回そうとすると自然と臀部を使って強く腰を回せるようになる利点もあります。

「ヒップターン」を心がけてください。

まとめ

腰を回せだと背骨を回す意識が強くなる。
骨盤を回すにはお尻を回す「ヒップターン」の意識が大切。

また、臀部と裏腿の筋力を使うためにもヒップターンは有効。

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Die Hard – ダイ・ハード
この記事を書いた人

第41第東洋太平洋(OPBF)ウェルター級王者
元WBC世界同級34位
元WBO-AP同級3位
元角海老宝石ジム所属

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