東洋太平洋ウェルター級王者の俺が解説するぜ! テレンス・クロフォード vs. ケル・ブルック

試合予想
試合予想選手分析

クロフォード選手もブルック選手もどちらも好きな選手でしかも僕と同じ階級の選手なのでよく知って居ます。
今週末に両選手が対決するんですよね。
WOWOWで放送される試合なので、日本のファンも沢山見るんじゃないかと思います。
というわけでこの試合について書いていきます。

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クロフォード

クロフォード選手については以下の記事でまとめているのでこちらを参照してください。

ブルック

簡単にブルック選手がどんな選手なのかを紹介していきます。
ブルック選手はパワーもスピードもテクニックもタフさも全部持ってます。
中でも一番はスピードだと思います。

カウンター

そのスピードを生かしてカウンターを狙います。
特に得意なカウンターは相手のジャブの戻りに合わせるカウンターです。
これが速くて強い。

このポジションで相手の攻撃を待ちます。

相手のジャブに合わせて頭を後ろへ引きます。

ジャブの戻りに合わせてカウンター当てます。

このカウンターがとにかく速いんです。
だから中間距離のジャブの差し合いに強い。
僕が観た試合ではほとんど圧倒していました。

ジャブの差し合いで負けないブルック

ジャブの距離で勝負すると上記のカウンターが強いのでこの距離でブルック選手を上回ることは難しいです。

スペンスはどうした

スペンス選手はジャブと低いダッキングを組み合わせてこれを防いでいました。
ブルック選手のカウンターのジャブを外した後に頭を低く下げて沈み込むようにして掻い潜って接近し、近づいたらフィジカルを生かしてややラフにボディーブローや組み合っての頭部へのフックで嫌がらせ。
これを嫌がってブルック選手が下がるとしつこくロープまで追いかけていきます。

ガードを上げて潰す

ジャブへのカウンターを狙ってくるブルック選手にジャブを狙わせないために、ジャブを捨ててガードを上げて強引に接近戦をしかけていました。
このやり方でクリーンヒットこそ奪うことはできませんでしたが、ブルック選手の得意パターンを封じて確実にスタミナを奪っていました。

これでスタミナを削って後半滅多打ちにしました。

足でディフェンスするタイプじゃない

ブルック選手は足を使ってディフェンスをするタイプではありません。
カウンターパンチャーですがアウトボクサーではありません。
基本的には相手を迎え打ちます。
最初のカウンターで止められなかったら主に上半身でディフェンスします。
なので、しつこい攻撃やジャブで相手の侵入を拒めないと打ち込まれることがあります。

ディフェンスが上手くて打たれ強さもあるブルック選手ですが、ゴロフキン選手のように強くて読めないジャブにはカウンターを合わせられず、またスペンス選手のジャブとダッキングをカウンターで止められずに続くハードパンチを許してKOされてしまいました。

また試合中ずっと相手にパンチのヒットを許さない選手でもなく、時々注意が散漫だたりするので、1ラウンドに何発かもらいます。

分かりやすい弱点としては試合が長引けば長引くほどスピードもパワーも集中力も落ちていきます。

クロフォード vs. ブルック

基本的にブルック選手とクロフォード選手の得意な距離は似ていると思います。
ジャブの距離です。

この距離のクイックネスはどっちが上かは微妙なんですが、僕は一発だけのスピードならブルック選手、連続した動作ならクロフォード選手の方が速いと思います。

なので前半は互角かブルック選手が上回るんじゃないかな?と思うんです。
だけどいつも通りなら5か6ラウンドくらいからブルック選手が落ちていきます。

試合巧者なクロフォード選手もその辺は分析済みだと思うので、前半は特に慎重に戦うと思います。
何となくブルック選手がプレッシャーをかけて、クロフォード選手が足を使ってさばく展開じゃないかと思います。

後半は落ちてきたブルック選手をクロフォード選手がコントロールするんじゃないかと。
クロフォード選手のこの前の防衛戦は相手が弱みを見せた瞬間に打ち合いで一気にペースを奪ったので、ブルック選手が後半弱みを見せてしまうとKOもあるんじゃないかと思います。

ただ、前半のブルック選手は超強い。
速い段階で効かせてしまうとブルック選手が勝つこともあり得ると思います。

僕が注目している、僕と同じ階級の注目試合の話でした。

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Die Hard – ダイ・ハード
この記事を書いた人

第41第東洋太平洋(OPBF)ウェルター級王者
元WBC世界同級34位
元WBO-AP同級3位
元角海老宝石ジム所属

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