【考え方】失敗を恐れないために【メンタルトレーニング】

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メンタルの話です。
失敗って怖いです。
誰だって恐れます。
僕だって失敗は怖い。

でも冷静になって考えればその恐怖は、本物の恐怖ではないんです。
今回は失敗への不安や恐怖に対する僕の考え方を共有しようと思います。

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失敗を恐れること

人には誰にでも失敗を恐れる『感情』があります。
失敗を恐れる恐怖は長い長い進化の過程で人間が手に入れてきた生存に不可欠な性質です。

失敗を恐れるというのは人間がいた原始の世界ではそれはそれは重要なことでした。
怪我をしたら感染症になるし血の臭いを敵に嗅ぎつけられます。
自然界での失敗は高確率で死を意味します。
だからこそ、失敗を恐れる遺伝子は生存において有利に働き、人間の遺伝子にも深く刻み込まれています。

しかしながら文明が発達しルールが整備された現代社会では明らかにそれは不利な性質になってしまいます。
失敗しても死ぬ確率はほとんどなく、挑戦して得られる利得は大きいからです。

それでも人間は、時代にそぐわない感情によって既述された『原始の自然界のルール』に従って生きています。

本能は常に短期的な尺度で物事を評価しようとする

人(動物)の本能、つまり感情は短期的な尺度で物事を評価します。
長期的な尺度による評価はしません。
少し簡単な例を出します。

ネズミは猫を見たら本能的に逃げ出します。
その猫の向こう側に餌があり、もしかするとその猫は既に満腹でネズミを襲うつもりなんて微塵もなかったとしてもです。

もしネズミが感情を支配し、ネコを観察して『ネコのお腹は膨れている』『ネコは眠そう』と状況を正しく認識することができ、総合的に判断を下す論理性を備えていれば餌にありつくとができたかもしれません。

人間はネズミのような動物の持つ本能による短期的な戦略(感情)を支配できるように進化してきました。
他の動物にはない発達した大脳新皮質によって、過去の経験から得られたデータによりその状況を長期的な尺度によって評価できます。

人間の発達した知能と他の動物の知能の何が違うかを一言で表せば、『長期的な尺度によって物事を判断できる』ということなんです。

訓練や習慣による長期的な戦略の獲得

長期的な戦略は習慣と訓練によって獲得されます。

僕は生まれながらに論理的な人はいないと考えています。
赤ちゃんは全て感情に支配されています。

しかし両親の教えや自分自身の経験から、感情を支配することの優位性を理解し始めます。
『我慢』や『忍耐』と呼ばれるものです。
我慢には短期的にはほとんど価値がありません「我慢して勉強したら報われた」みたいな経験を重ねることで『我慢』をすることの長期的な価値を知ります。

経験や訓練によって長期的な評価の尺度を手に入れた人が論理的であると僕は考えいます。

つまり、短期的な失敗を許容できる戦略を習慣や訓練によって身につけた人、もっと言えば、その戦略をその個人の性質(性格)までに高められた人のことです。

論理的な人は常に物事を長期的な視点で評価するはずです。
それは無意識下の『癖』ですらあるはずなんです。

逆に言えば無意識に短期的な戦略をとる癖を身につけてしまっている人も多いと僕は感じています。

長期的な尺度による自己の評価

失敗を恐れない一つの考え方として、長期的な視点で物事を考えることです。
例えば失敗を短期的に評価するなら、時間や情熱、お金など資源を無駄にしたと結論するしかありません。

でも、長期的な視点であるなら。
上手くいかない方法を知っただけです。
そこから得られたデータを次の挑戦に活かすことができるので、何も無駄にはなりません(失敗の活用方法は吟味すべきですが)。

感情を支配する

例えば新しいことに挑戦するといった不確実なことを実行しようとすることは、本能による短期的な思考を呼び覚まします。
『嫌だ』とか『恥ずかしい』とかです。

これは勝手に行われる人間の脳の仕組み(感情)です。

しかし、本能による短期的な物事の評価は間違っていることが大半です。

感情と事実は異なる

感情は過ぎ去ります。
上記の『嫌だ』『恥ずかしい』という感情も同様です。
本能による思考は長続きしません。

だから重要なのは、逃げ出したくなるようなその感情から目を背けて逃げ出さないことです。
今『恐怖から逃げようとする本能が活動している』くらいに考えて、じっと耐えます。
目を背けてはいけません、『本能が逃げようとしている、長期的にはこんな利得が期待できるのに』と意識してください。

たったそれだけ、その波が過ぎれば『なんでこんなことに恐れているんだ?むしろその先にある利得を考えたらやるべきだろ?』っていう思考が自然と湧いてきます。

長期的には利得を得らえることが明らかな場面でも感情はそれを理解できません。
感情の認識と事実は異なるんです。

これはボクシングにおける考え方とも同じです。
例えばピンチになるとパニックに陥ります。
でも、その感情を乗り越えてしまえば。
こう考えられるようになります。
『これはチャンス。相手が疲れた時に逆襲してやる』

事実はチャンスであるのに、感情はピンチであると誤認します。

嫌な感情に襲われたら、まずはその感情が過ぎ去るのを待ちましょう。

失敗を恐れないバレンタイン選手のスパーリング

例えばよくあるのが、その日のスパーリングが上手くいったかどうかで一喜一憂することです。

スパーリングが上手くいったなら、喜びたくなるし、上手くいかなければ落ち込みます。
でも、それは本能による短期的な思考です。

その日のスパーリングの良し悪しでトレーニング、選手の戦略全体の評価することはできません。

肝心なのは『今何が自分に必要で、それを習得する為に必要なことができていたか?』です。

短期的な戦略をとってスパーリングを行っている選手は長期的な戦略の元スパーリングを行っている選手には長い目で見てきっと歯が立たなくなります。

まとめ

短期的な失敗を恐れるのは本能。
現代社会では本能による評価に人生を任せると、破滅する。

長期的な戦略をとり、短期的な失敗を許容することが成長において重要。

恐怖とか不安は継続しない。
「不安に襲われている」と認識してじっと耐えれば過ぎ去る。

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この記事を書いた人

第41第東洋太平洋(OPBF)ウェルター級王者
元WBC世界同級34位
元WBO-AP同級3位
元角海老宝石ジム所属

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