ノルディーヌ・ウバーリ vs. ノニト・ドネア

選手分析
選手分析

両者の試合が決まったみたいですね。
これもYouTubeのコメント欄で教えてもらいました。
井上選手とカシメロ選手の試合って決まったんですかね?

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井上 vs. ドネア 再戦ある?

Wikipedia

B級の主要世界タイトルは井上選手がIBFとWBAの二つ。
ウバーリ選手がWBC、カシメロ選手がWBO。
もし井上選手がカシメロ選手に勝って4団体統一を目指すなら、(リゴンドウ選手セカンドチャンプなので除外するとして)ウバーリ選手とドネア選手の勝者と対戦することになります。
もしドネア選手と井上選手が勝ち上がれば再戦は団体統一戦ということになりますね。

このドラマは面白いですよね。
若きスターに試練を与えたのは酸いも甘いも嚙み分けた軽量級の元スーパースター。
そして、再戦で若きスターの前にレジェンドが再び壁として立ちはだかる。

一ボクシングファンとしてこのドラマ見てみたいです。

ウバーリ選手の分析は上記の記事でしているので、今回は簡単な復習と試合の予想にとどめたいと思います。

ウバーリ

バランス

まずはバランスの良さです。
あまり大振りはせず、基本的に身体が流れたりしません。
打ち終わりはサッと引いて相手の反撃を許しません。

パワーもありますが、バランス重視で強引さはありません。

リズム

ウバーリ選手はロマチェンコ選手と似ています。
速くて小刻みなリズムがあります。
これがあるから打ち終わりにサッと引けるし、さらに相手の打ち終わりを狙えます。
常に速いリズムがあって、フェイントやカウンター、プレッシャーを躱すディフェンスなどウバーリ選手の根幹となるスキルでボクシングの駆け引きにおいて、大きな役割を果たしています。

スピード

井上選手ほどのトップスピードはないと以前書きましたが、バンタム級のほとんどの選手に対してウバーリ選手のスピードは大きなアドバンテージになります。

特に上記のリズムと合わせた全体的なスピードならバンタム級でトップレベルだと思います。
拓真選手にも瞬間的なスピードで後手に回ることはありましたが、全体的なスピードでは上回っていました。

懸念

やっぱり小さい。
拓真選手との試合でも見劣りしていたウバーリ選手が、尚弥選手より大きなドネア選手と並ぶとかなり小さく見えると思います。

と思ったら記念撮影的な写真がありました。

2階級は小さく見えますよ。
頭蓋骨の大きさ、肩幅。
全体的な大きさが全然違いますね。

これは大きな不利ですね。

逆に凄いくらいの体格差ですよ。

※もしかして、隣に居るのはタイソン氏と戦うロイ・ジョーンズ氏?

総括

リズムとバランスが良くミスをしない。
駆け引きに強い。

でも体格差が大きすぎる…
ウバーリ選手はバンタム級の体格じゃない。

ドネア

プレッシャー

猛烈なプレッシャーですよね。
井上選手の強打を受けながらも全身を止めることはありませんでした。

実はプレッシャーには攻めるだけではなく、ディフェンスの効果もあって、相手はパンチに体重を乗せるのが難しくなるんです。
あえてプレッシャーをかけて相手の攻撃を封じるという戦略もあります。

このプレッシャーは後述する要素と組み合わせ合ってどんどん強化されていきます。

パワー

バンタム級ではパワーだけなら一番あるんじゃないかと僕は思っています。
コンビネーションやタイミングを合わせた全体としての『攻撃力』という意味では井上選手もドネア選手に負けていないと感じますが、単純なパンチの衝撃なら上回っていると思います。

井上選手が受けた左フックは一発だけでしたし、右ストレートも一発でダメージを与えました。

WBSS予選のヤング選手を倒したパンチも一発、バーネット選手の腰を破壊したパンチも一発でした。

カウンター

ドネア選手はプレッシャーが強い選手ですが、本質的にはカウンターパンチャーです。
井上選手にダメージを与えたパンチは左フック右ストレート共にカウンターでした。

前へでながら猛烈なプレッシャーをかけて距離を潰す

得意な中近距離のパワーで相手を脅して余裕を失わせる

相手が慌てて突き放そうとしたところに強烈極まりないカウンター

鉄の顎と鬼のメンタル

さらに上記の戦略を補強するのが鉄の顎と鬼のメンタルです。
普通は動揺してしまう井上選手の強打を受けた場面でもカウンターの用意をしていましたし、ニコラス・ウォータース選手の強打を前にしても少しも怯まず打ち合いました。

ドネア選手の心身の打たれ強さがカウンター戦略を強固に補強しています。

経験

井上選手のパンチに動揺しなかったのは、リゴンドウ選手やウォータース選手のパンチを経験していたからです。
前回の試合で久しぶりのバンタム級と井上選手のスピードとフットワークを経験しました。

リゴンドウ選手や井上選手といった現役最高レベルのスピードとパワー、技術を経験したドネア選手がウバーリ選手のスピードとパワーに改めて動揺することはないと言っていいと思います。

懸念

コンディションですね。
37歳で井上選手の試合のコンディションを常に作れるわけではないと思います。
モチベーション、試合間隔、プライベート。
微妙な違いが大きな差を生んでしまうのがボクシングです。

総括

パワーとプレッシャーによるカウンター戦略。
心身の鬼のような打たれ強さと経験がこれを強く強く補強している。

予想

お互いに最高のコンディションであることを仮定して、期待も込めてドネア選手のKO勝ち!

序盤は互角のボクシング勝負になると思いますが、ドネア選手のこれまでの傾向から中盤い入る前に前へでてプレッシャーをかけてくると思います。

ウバーリ選手はそうなった時にあのプレッシャーをどうさばくかですね。
こうなった時にウバーリ選手がガシガシとドネア選手をガシガシ削っていくイメージはあまり湧いてきません。
でも、もしウバーリ選手がこれまで以上に足を使ってドネア選手とのコンタクトを避け続ければ、リズムとスピードでウバーリ選手が微妙に上回るんじゃないかと思うんです。

ただ、ドネア選手のプレッシャーって半端じゃないので、前半はポイントを奪ったウバーリ選手が後半少しづつ消耗。
終盤にドネア選手が足の止まり始めたウバーリ選手にズドン。

まとめ

YouTubeを始めてさらにボクシング漬け。
どんどんボクシングに詳しくなっている気がする。

そして楽しみな試合がどんどん増えてオタク度にも磨きがかかった感じ。

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Die Hard – ダイ・ハード
この記事を書いた人

第41第東洋太平洋(OPBF)ウェルター級王者
元WBC世界同級34位
元WBO-AP同級3位
元角海老宝石ジム所属

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