井上浩樹 vs. 永田大士 番狂わせ 解説

戦略
戦略選手分析

深夜放送の大橋ジムさん興行の無観客試合を観戦しました。
実力者同士の対決とあってかなり激しく面白かった。

何よりも永田選手の気合が普通じゃありませんでした。
今回はこの試合から学んだこと、そして僕ならどうする?というのも考えてみようと思いました。

永田選手とは一度スパーリングをしたことがあります。
その時感じたのは『この選手、一筋縄ではいかないぞ』ってことです。

僕とスパーリングの時はアウトボクシングをしてきたんですが、なかなか僕のやりたいことをさせてくれませんでした。
それまで僕の持っていた永田選手へのイメージは「フィジカルが強い」です。

でも、スパーリングの時は違いました「やりにくい」です。

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井上 vs. 永田

井上浩樹をパニックへ陥れたプレッシャー

井上選手との試合では永田選手はガンガンプレッシャーをかけて追い回しました。
相当なプレッシャーと手数に井上選手はパニック状態。
考える間を与えず、押し切りました。

ゴロフキン選手とかの戦い方がこんな感じですよね。
猛烈なプレッシャーで相手がパニックになって、考えられなくなったところに強烈なパンチを叩き込む。

でもプレッシャーをかけるだけでは勝てません。
硬いガードが必要です。

固いガード

井上選手の速くて正確なパンチを跳ね返す固いガードでした。
被弾もしていましたが、永田選手の顎は強い。
ビクともしませんでした。

とにかくこのガードの固さに驚かされました。
理由を考えてみましたが、プレッシャーをかける時の永田選手は姿勢を落としてやや前傾姿勢。

重心が低く、前傾してパンチの力に対して逆の力をかけるので、ひっくり返りづらい。
つまり、身体がのけぞらない。
これでガンガン前へ推進していきました。

恐ろしいプレッシャーでしたよ…

手数

永田選手は歩きながらパンチを打ちました。
左も右もモーションの少ないストレート系、そして左右色んな仕掛け方をして井上選手に読ませませんでした。

歩きながら打つ時はある程度連動を省略しているので、力は乗りませんんが井上選手の攻撃のリズムを崩せます。
この連打の対応に追われた井上選手は後手後手に回り、攻撃ができずペースを握れませんでした。

どうする?

僕ならどうしようと考えながら見ていました。
逃げ回っていては井上選手のように追い回されて攻撃の時間を作れません。

一つのアイディアが浮かびました。
永田選手は井上選手を追い回している時は攻撃のリズムを作れていました。

でも、井上選手が足を止めて迎え打つと手が止まり、考える時間ができていたんです。

また、沢山手を出して井上選手の攻撃を封じる戦術をとっていましたが、逆に攻撃に資源を回すので、守備が手薄になってカウンターを受ける場面も少なくありませんでした。

『迎え打って、後の先を狙うのはどうか?』
足を止めて、永田選手が考えている間にカウンターの用意。
という風に考えました。

これはあくまで一つのアイディア。
簡単ではないことは承知ですが、逃げ回るより足を止めて迎え打った方が自分の攻撃のリズムを作れるように感じました。

まとめ

迎え打ってカウンターを狙うには、打ち負けない心身の強さが必要。
言うは易く行うは難し

永田選手の心身のコンディションは並みじゃなかった。
もう一度スパーリングしてみたい。

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Die Hard – ダイ・ハード
この記事を書いた人

第41第東洋太平洋(OPBF)ウェルター級王者
元WBC世界同級34位
元WBO-AP同級3位
元角海老宝石ジム所属

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