PFPに学ぶ必須要素 後出しじゃんけん

戦略
戦略選手分析

『後出しじゃんけんが強いよ~』

阿部 弘幸トレーナーとちらっと話すことがあったんです。
阿部トレーナーは元世界チャンピオンの小國選手とか角海老の超有望株山内涼太選手を担当しています。
ある日、僕は阿部トレーナーと内選手とのミット打ちを見ていたんです。

阿部トレーナーのミット打ちを見て思うことは、良く考えられているというか、実践に近いトレーニングだと感じています。

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押したり引いたり

パンチをただ出して決め打ちのコンビネーションを打つんではなく、攻めては退いてを繰り返します。
※一つ一つの動作を確認する練習も必要です。

その中で相手を押したり引いたりしながら空間を能動的に作らせるんですよね。
一貫した理念の元メニューを組んでいるから担当選手はみんな同じように強くて上手い。

ボクシングの戦略とトレーニングの戦略は一貫していなければなりません。
カウンターパンチャーならカウンターがとれるだけのアジリティーを鍛える必要がありますし、フィジカルで押していくならスタミナとパンチ力は必須です。

もっと言えばパンチを打つ時、硬いバネで「弾むようなパンチの戦略」か、それとも大きな重心移動を伴う「パンチのエネルギー最大化戦略」かでも練習内容は変わってくるはずなんです。
※この辺は勉強中です。

ボクシングの戦略とトレーニングの戦略は一致させなければ戦術同士が矛盾してしまい、全体としての戦略を損ねてしまうと僕は考えています。

話を戻します。

ボクシングは後出しじゃんけん

僕はP4Pを観察していて常々思うことがあるんです。
阿部トレーナーと同じように『後出しじゃんけん』をしている。

まず上位の4人は後出しじゃんけんです。
後出しじゃんけんとはカウンターを狙うスタイルってことです。
※井上選手は若干違うかも

アルバレス選手はガードを上げながら、パワーで威圧しながらプレッシャーをかけ、相手が慌てて出てきたところにカウンターを打ち込みます。

ロマチェンコ選手はフェイントで攪乱しながらプレッシャーをかけ、相手が出てきたところを軽いカウンターで動きを止めてコンビネーション、ロマステップ。

クロフォード選手もそうですね。
相手が出してきたらカウンター。
マジでカウンター上手いですこの人…。
同じ階級として嫌になります。

井上選手やウシク選手もスタミナと手数でゴリゴリ押していくゴロフキン選手やスペンス選手寄りですが、後出しじゃんけんも強い。
手数を出して相手を追い詰めますが、決めのパンチはカウンターのイメージがありますね。

僕もボクシングが上手くなるにしたがって、カウンターを狙うようになっています。
上へ行けば行くほど、自分から仕掛けていくのはリスクが高いし、相手もただ構えただけで打てる面積が小さくなっていきます。

レベルが上がっていくとカウンターの奪い合い、つまり「騙し合いの駆け引き」が重要になっているように感じているんです。

そのために、これから必須になってくるのが、相手のデータ(反応)を集めて記憶して利用していく『ボクシングIQ』と相手のミスへ瞬時につけ入るための『スピード』です。

もちろんゴロフキン選手やスペンス選手のようにスタミナとパワーの力でねじ伏せる戦いができる選手はそれでいいとは思いますが、それは僕の性格とはあっていない気がします。
※ボクシングIQが低いという意味ではありません。

まとめ

相手の裏をかく習慣、反応を利用する頭脳は普段の練習で身につけられる。
PFPファイターが口を揃えて「ボクシングIQが…」と言っているのには理由がある。

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Die Hard – ダイ・ハード
この記事を書いた人

第41第東洋太平洋(OPBF)ウェルター級王者
元WBC世界同級34位
元WBO-AP同級3位
元角海老宝石ジム所属

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