俺はゲンナディ・ゴロフキンだぁ!!! 失敗の話

プライベート

新人王戦を優勝し、野木トレによって自信を深めた僕はさらに自分自身の力を過信、より傲慢になっていたのでした。

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疲れない、効かない!無敵だぁ!

野木トレは過酷なんですよ。
だけど乗り越えた。
1年ほどすると効果は覿面で疲れなくなりました。
スパーリングでもあらゆる相手を圧倒できました。

新人王戦のトラウマもあったのでその反動だと思います。

『全然疲れない。俺は無敵だ』

こう思いこんでいました。

『世界は近い』

こうも思っていました。
当時ボクシング最強と言われていたゴロフキン選手と自分を重ね合わせて、愚かにも自分も強くなったつもりでいました。
確かに強くなってはいましたが、メンタルが伴っていなかったので、本質的な強さではありませんでした。

ただこれは今になればそう思えるだけで、当時は新人王を優勝しただけなのに既に日本は卒業したも同然だと思い込んでいました。
本当に浅はかでした。

無敵じゃなかった!

そして遂にプロ3年目にして日本タイトル挑戦です。
対策もくそもありません。
その時4連続KO(1ラウンド2回、3ラウンド2回?)していて、『いつも通りやっていれば井上岳志は倒れる』と思っていました。

今でこそ井上選手の強さを認識していますが、当時は『動きも遅いし、問題ない』くらいでしたね。
ボクシングファンの方は知っていると思いますが、井上選手はフィジカルモンスターのムンギア選手がフィジカル勝負を避けるくらいにはフィジカルが強いんです。
そしてめちゃくちゃ打たれ強い。

井上選手と戦うまでは一発どこかに当てれば相手は怯んでくれたんです。
で、僕はその時もそうなると思っていました。

井上岳志は全部タフ

井上選手はメンタルもフィジカルもタフすぎました。
そして頭もいい。
後で試合を見返して分かりましたが、僕はアウトボクシングされていたんです。
井上選手の試合の映像を見て、根拠もなく『打ち合ってくれる』と思っていました。

井上選手は簡単に打ち合ってくれるほど甘くありませんでした。
試合中の僕は打ち合っているつもりで『上手くいかない、何故だ』と思っていたんです。

でもヒットもあったんです。
得意のボディーも当てました。
井上選手は怯んでくれない。
『ニヤリ』とするだけ。

あの試合が終わった後の僕は反省したつもりで、負けた理由も分かったつもりで、本当に負けた理由が分かっていませんでしたし反省もしていませんでした
アウトボクシングされたことは分かっていました。
無策だったことも反省しました。
だけど、本質はそこじゃなかったんです。

試合に対する心構え、準備が全く井上選手に及んでいなかったんです。

悔しくて泣きましたが『次は勝てる』で終わってしまったんです。

2年くらいかけてボクシングと本気で向き合えるようになることができました。

まとめ

ボクシングは甘くない。
生半可な気持ちでやってる奴が本気の選手に勝てるわけがない
井上選手には学ばせてもらいました。
あの心身の強さは本物です。

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Die Hard – ダイ・ハード
この記事を書いた人

第41第東洋太平洋(OPBF)ウェルター級王者
元WBC世界同級34位
元WBO-AP同級3位
元角海老宝石ジム所属

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