井上尚弥 vs. ギレルモ・リゴンドウ どっちが勝つ?

試合予想
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井上尚弥 vs. ギレルモ・リゴンドウ 予想

この試合を予想してみてほしいというコメントがありました。
youtubeでもリゴンドウ選手の動画は人気があります。
色んなこと言われてるけど「みんな気になるリゴンドウvs井上尚弥」。
ボクシングオタクとして、僕もこの試合は気になります。

今回は僕なりの視点でこの試合を予想してみたいと思います。
両選手のスタイルの分析は別のところでやっているので詳しくはそちらをご覧ください。

で、どっちが勝つ?

この問題は難しいです。
井上選手の戦い方が左右すると思っています。
何故ならギレルモ・リゴンドウ選手は勝ちに徹する選手だからです。
リゴンドウ選手は勝ち方を知っています。
いや違いますね、厳密には負けない方法を知っているといった方が正しいかもしれません。
真の意味でのボクサーです。

対して井上選手はリスクを冒して相手の隙に飛び込んでいくことができます。
リゴンドウ選手と違い先手をとって試合を作っていきます。
WBSSを予選から通してみれば井上選手の『リスク』と『リターン』が分かりやすいと思います。

WBSS予選

パヤノとロドリゲス

予選はパヤノ選手をリードハンドで攪乱し、隙を突いてワンツー。
秒殺。
準決勝でもそうでした。
中間距離のフックを得意としているロドリゲス選手と至近距離で左フックの交換。
また秒殺。

これは井上選手がそれなりのリスクを冒して戦ってきたからこそのリターンだと思います。

そしてその成功体験が仇となった試合がノニト・ドネア選手との第2ラウンドです。
左フック一発で全てが崩れました。

ロドリゲス選手をKOした時のような距離、バランスでの左フックのカウンターを放ちましたが、逆にドネア選手のカウンターに襲われました。
KOを狙う、またはダメージを狙うということはそれなりのリスクを冒しているということです。

次のカシメロ選手との試合でどう変えてくるかも気になりますが、今回の話はリゴンドウ選手です。

どんな試合になるか。
リゴンドウ選手は井上選手が冒したようなリスクは冒しません。
以下のページで勝ちに徹する戦略についてはお話しています。

リゴンドウ最新試合

リゴンドウ選手が39歳ということと、井上選手がドネア選手から受けたダメージがどの程度(心理的にも)回復しているかがカギになると思います。

井上選手のような強打者相手だとリゴンドウ選手はよりディフェンシブでより井上選手の良さを消す方向で考えてくると思います。

リゴンドウ選手の戦略は判定狙い。
間違いなくジャブ&待ちのカウンターです。

比較的最近の試合がありました。
ソリス選手の試合のフルは探せませんでした。

ハイライト

何故か打ち合っていますが、井上選手が相手ならこんなことにはならないと思います。
リゴンドウ選手の動きはとても40近い選手のそれには見えません。
でも、もしこの距離で戦うのなら井上選手のコンビネーションには耐えられないと思います。

まあそこはリゴンドウ選手。
こんなことは絶対にしてくれないんですよね。

この次に新しい試合。
実力差がありすぎてリゴンドウ選手も本気には見えないんでちょっとあれなんですが、パンチ力は感じました。

予想

最近のリゴンドウ選手の試合を見た感じだと「若さも考慮して井上選手が有利。でも微妙な試合になる」と。

まず戦う距離なんですが、ジャブで牽制しあっている時の距離は井上選手もリゴンドウ選手も大差ありません。
この距離のフットワーク、ディフェンスは隙が無くてパンチを受けるイメージは両選手ともあまり湧きません。

フットワークは互角として、離れた距離だとリゴンドウ選手の得意な外側の軌道を通すストレートはちょっと怖いですね。
振りは大きいですけど速いし軌道が読みにくそうです。

井上選手の場合は上下のジャブと右のボディーブローですね。
井上選手が得意としている中間距離の上下の左フックはアウトボクシングに徹するリゴンドウ選手に当たるイメージが湧きません。
両選手とも足を止めて相手のコンビネーションを受ける状況を想像するのが難しいです。

離れた距離に居ればお互いパンチは多分受けません。
もしパンチが当たるとすればどちらかが打ち込んできて距離が一瞬縮まった時しかないと思います。

次にリゴンドウ選手の手数ですが、そんなに多くありません。
一発一発の強さは脅威になりますが、ドネア選手みたいにタフでしつこく延々前進してくるプレッシャーファイターではないので井上選手は余裕を持って対処できるかと思います。
井上選手は手数も豊富ですが、リゴンドウ選手相手にいつものように攻めるのはどう考えても危険です。

なので井上選手の戦略次第と前置きしますが、「井上vsリゴンドウ」は踏み込んでリスクを冒した方が不利になると考えられます。

遠距離からの差し合い、隙を突いて先に一撃を当てる。
この勝負になる確率が高い思います。

この試合は井上選手の戦略次第だと思います。
僕的には「勝ちに徹して丁寧戦えば行けるんじゃないか」とは感じます。
でもWBSSの時のように大胆にいくと怖いです。
明確に勝とうとしたりするとリゴンドウ選手のあの左のカウンターなので超危険に見えました。

井上選手がもし勝ちに徹すれば、試合内容は置いといて微妙な判定で勝てはするんじゃないかと。

尚弥は行く

でも井上選手は行くと思います。
ドネア選手の時がそうでした。
目が折れていたので試合中も異常をはっきりと感じていたはず。
それでも行きました。
だからいくと思います。

問題は距離を取ってカウンターを狙い始めたリゴンドウ選手に攻め込めるか。
ドネア戦のように気が急いて攻めれば墓穴を掘ることになります。
上手くいけばパヤノ戦ですが、ドネア戦の可能性もあります。

リゴンドウ選手との戦いって思うように攻められないのでイライラするはずです。
しかし焦ればカウンターの餌食です。
リゴンドウ選手と戦うには超辛抱強さが必要です。

ドネア選手は執念で一発左を当ててダウンを奪いました。
僕が見た試合でもドネア戦以外に天笠戦、あと一つ誰かの試合でダウンを奪われていました。
リゴンドウ選手が常に集中しているかと言えばそうではありません。
井上選手が辛抱強く戦えればチャンスは来るはずです。
井上選手の嗅覚と思い切りの良さ、スピード、パワーならそれで終わります。
リゴンドウ選手は打たれ弱い。

リゴのカウンターはやっぱりやばいよ

ハイライトでしたがソリス選手でのリゴンドウ選手のカウンターはかなりのヤバさを感じました。
あれに踏み込んでいくのは勇気がいります。
問題はそこでもあります。
あれに飛び込んでいけるか。
躊躇があればカウンターの餌食です。
でもパヤノ戦のように躊躇を捨てたワンツーなら、リゴンドウ選手を慌てさせれれるはずです。

井上選手選手ならやってくれるだろうと思います。

リゴンドウ選手は難敵です。
間違いなく僕の分析以上に難解な選手です。
じゃないとオリンピック2連覇、プロ2階級制覇なんてできません。
ただ39歳という年齢を考慮すると井上選手なら勝てる相手だと思います。

それもこれもまずはカシメロ選手に勝つことですね。

ボクシングがようやく始まります。

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Die Hard – ダイ・ハード
この記事を書いた人

第41第東洋太平洋(OPBF)ウェルター級王者
元WBC世界同級34位
元WBO-AP同級3位
元角海老宝石ジム所属

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