久保優太ボクシング参戦 東洋太平洋王者がボクシングスキルを分析

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K-1チャンピオン

k-1のチャンピオン久保優太選手がボクシング参戦するみたいです。
ニュースによればオリンピックを目指す、プロでも世界王者を目指すとのこと。
東京オリンピックに今から出場はできませんが、プロで試合をするかもしれません。

そして久保選手、K-1ではウェルター級チャンピオン。
僕もウェルター級です。
もしとんとん拍子で久保選手が勝ち進んで東洋太平洋のランキングに入ってくるようだと、僕との対戦もあり得ます。

念のため久保選手の試合を見ておこうと思います。

ボクシングスキル

何試合か見てみたんですが、パンチの技術に関してはあまり分かりませんでした。
蹴りが多い選手ですかね。
跳びぬけた武器はありませんが、バランスが良くて冷静です。
あまり崩れるタイプではなく、手堅いスタイル。

ピケオー選手と木村選手の試合では危険な距離では即クリンチ。
打ち終わりも体を寄せて相手の反撃を封じます。
ボクシングでは僕もやってりしますが、久保選手ほど徹底されるとやりづらいですね。
迷いの無さと手際の良さを見ると予め用意しておいた方法だと思います。

パンチはいきなり打つ左ストレートと右のフックをオーソドックスの左に被せるように打つのが得意なようです。
よく使っています。

木村選手との試合では木村選手のバランスが崩れたところへショートフック。
ダウンを奪いました。
その後興奮して打ちにいくこともなくリスクを抑えながら丁寧な攻撃。

ベテランらしく狡猾な選手ですね。
考え抜いた戦略を用意してそれを遂行していく。
完遂する技術もメンタルも持っています。

ボクシングの技術自体は何ができるのかまだ全体像は分かりませんが、ベテランだけあって勝つために重要なことは知っていると思います。

勝ち方を知っているというのは勝負においては重要です。
これはボクシングでも6回戦なんかの駆け出しの選手よりは優れているはずです。

ボクシングの技術は見てみないと分からないとして、久保選手が克服しなければならない大きな問題があります。

3ラウンドから12ラウンドへ

アマチュアの試合は全て3ラウンドなのでK-1と長さは同じですが、プロボクシングは違います。
4ラウンドと6ラウンドの試合であればこれまで通りでもやれるとは思いますが、8ラウンド以上10ラウンドや12ラウンドとなると話が変わってきます。
久保選手が目指すプロのタイトルマッチは12ラウンド、K-1の4倍の長さです。

僕は全て経験したことがありますが、長ければ長いほど地獄に近くなります。

まず心身のコンディションの作り方が違います。
6ラウンドまでなら『オラオラオラァ』で何とかなってしまう部分があります。
気持ちが後ろ向きになるということもほとんどありません。

でも8回以上だと『あー疲れてきた』とか『こいつまだ元気じゃん』とか長引くほどに弱気な感情に支配されていきます。

そして12ラウンドとなると自分の余力と相手の余力を見て、『ここは休もう』とか『ここは押していこう』とか考えながらある程度ペースを落とす場面、上げていく場面を作っていかなければなりません。

そしてただ休んでいるだけだと相手に見抜かれて襲われてしまうので、相手を騙す駆け引きが必要になります。
これも経験によって培われます。

ボクシングでやれるか

ファイトスタイルを見ても久保選手は頭が良さそうなので、試合の勝ち方は知っていると思います。
時間をかければ順応できるとは思います。

ただ断片的にしかボクシングのスキルは見ていませんが、現状はプロの世界王者とオリンピックメダルはかなり厳しいです。

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Die Hard – ダイ・ハード
この記事を書いた人

第41第東洋太平洋(OPBF)ウェルター級王者
元WBC世界同級34位
元WBO-AP同級3位
元角海老宝石ジム所属

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