ノニト・ドネアの右カウンターが当たるまで

選手分析
選手分析

ドネア選手は左フックのカウンターだけではありません。
右のカウンターも得意としておりこれでダウンを奪う試合も多い。
今回は左フックに続いて井上選手を追い詰めたドネア選手の右ストレートのカウンターに焦点を当ててみます。

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右のカウンター

5ラウンドまで

井上選手との試合では始めにペースを奪ったのは左フックのカウンターでしたが、その後は数回強く当たることはあってもヒット数は多くありませんでした。
井上選手の左フックでカウンターされることも少なくありません。

この試合で効果的だったのは序盤から右ストレートでした。
ヒット数も多く、9ラウンドには危険な場面も作りました。

しかし5ラウンドくらいまではドネア選手はフックを多くに使います。
2ラウンドの手ごたえを引きずっていたのかもしれません。

ただ井上選手の驚異的な粘りで当てさせません。

怪我について

普通は早いラウンドで怪我をすると、怪我の度合いによってはその後のキャリアも考慮して棄権します。
でも井上選手は続行しました。
ジャブが当たっても危険な状態でしたがドネア選手から放たれる致命打を避け続けます。
別のページでも上げていますが、井上選手の集中力は半端ではありません。
怪我は肉体的なダメージもそうですが、精神面、集中力が削がれます。

僕も試合中にベロが千切れたことがあります。
痛くて、血が止まらなくて死ぬんじゃないかと怖くなりました。
何度も投げ出しそうになりました。

鼻が折れていたこともあります。
でも集中していて気がつきませんでした。

痛みとか恐怖。疲れは完全に集中している時だけ頭の隅に追いやることができます。

話を戻します。

中盤戦

5ラウンドくらいから井上選手は立て直して強いパンチを打つようになりました。
同時にドネア選手は狙いを右ストレートに絞り始めます。
有効だと感じ始めたのかもしれません。
ただこのラウンドは井上選手の右のカウンターでダメージを与えられてしまったので、7ラウンドまで手数を落として回復に充てます。

7ラウンドからドネア選手は仕掛けてきました。
ここからは丁寧に組み立てます。
右のタイミングと角度を掴んできたのか、ワンツー、ワンワンツーなど右ストレートが当たります。パンチが当たるたびに落ち着いていくドネア選手。
これはドネア選手の特徴ですがパンチを当たらなかったりKOのチャンスになると興奮して乱暴になります。

8ラウンドはさらに力が抜けていくように見えました。
スムーズに井上選手に右のカウンターを何度か当てます。
危険なラウンドでした。

9ラウンドもドネア選手は右を狙います。
打ち合いも力が抜けてスムーズです。
そして遂に右のカウンターをヒット。

井上選手を追い詰めました。
井上選手は効かされましたが冷静にここをしのぎました
10ラウンドは井上選手が休み11ラウンドに執念の左フックをボディーにめり込ませてダウンを奪いました。

そこからのドネア選手も驚異的でした。

ドネア選手は致命打を当てたにも関わらず決定打を打てないので焦りを見せ始めます。

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Die Hard – ダイ・ハード
この記事を書いた人

第41第東洋太平洋(OPBF)ウェルター級王者
元WBC世界同級34位
元WBO-AP同級3位
元角海老宝石ジム所属

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