カネロ・アルバレス
PFP選手分析最後はメキシコのヒーローアルバレス選手です。
ゴロフキン選手、コバレフ選手。僕が好きな選手を立て続けに倒してPFP1位の評価を勝ちえました。
アルバレス選手はスーパーウェルター級からライトヘビー級4階級を制覇したチャンピオンです。
「カネロ」っていうのは「シナモン」のスペイン語でアルバレス選手のニックネームです。
分析
アルバレス選手はというかメキシコの選手は2位のロマチェンコ選手のような速くて細かいコンビネーションは打ちません。一発一発しっかり打ちます。
メキシカンスタイルですね。
ディフェンス
アルバレス選手の代名詞です。
ディフェンスがよくパンチをもらいません。
ロマチェンコ選手のように足を使って距離をコントロールするというよりは上半身をぐねぐね動かして相手のパンチを躱します。
カウンター
相手の左を躱して潜り込んで左ボディーブロー、右を躱して右のアッパー。
を得意としています。
特に右のカウンターは強烈です。
フェイント
アルバレス選手はフェイントの名手ですね。
左フックやアッパー、右のボラードなどフェイントをかけていきなり強いパンチを狙うことも多い。
上記の3つの要素を組み合わせることでアルバレス選手は強さを成立させます。
まずディフェンス。
パンチを空振りした時にどう感じるかというのを説明します。
12ラウンドの長期戦を考慮すると空振りは心理的に大きなマイナスの効果があります。
特にアルバレス選手のようなハードパンチャー相手だと、後半のガス欠は許されません。体力の温存を考慮してパンチを出すことに消極的になります。
生物は行動に対する報酬がないとその行動を起こすことに無意識に消極的になります。
これは別の動画でやっていますので気になる方はそちらを参照してください。
次にカウンターです。アルバレス選手のカウンター、特に右に合わせてくる右のアッパー。これを意識するとパンチを振り切れません。
躊躇しながら中途半端にパンチを打つと余計カウンターを狙われます。
これも心理的にマイナスです。パンチが出しづらくなります。
次にフェイントです。アルバレス選手はフェイントを使って強いパンチをいきなり当てます。このフェイントがいいので無駄な手数を押さえて強いパンチを当てられることができます。効率的です。
こんな風に合理的な戦略があるからこそ相手はプレッシャーをかけられて追い詰められてしまいます。
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