井上尚弥 パンチ力以外もモンスター

選手分析
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頭の柔軟性

パワーやスピードは色んな所で語られているので、ここでは別の部分に焦点を当てていきたいと思います。

一つは頭の柔軟性です。
顔面を効かせているのに直ぐにボディーに切り替えられる切り替えの早さ。
普通はどうしても顔を速く倒そうとして顔を狙ってしまいますが、井上選手は違います。顔面を効かせたら次はボディー。
これは嫌ですね。
例えばスーパーフライ級でベルトを奪ったオマール・ナルバエス戦です。
まずは右で、その次は左で2回ダウンを奪っています。
でも最後のKOパンチはボディーブロー。
他にもエマニュエル・ロドリゲス選手をまずは左フックで、2度目はボディーブローでダウンを奪って、嫌がるロドリゲス選手にダメ押しのパンチでKO。
この頭の切り替えは本当にすごいと思います。
顔面効かされると当然顔面は守りますよね。
だからボディーの守りが手薄になる。
当たり前です。でも頭を切り替えるのって難しい。

どうしても効かせた場所にこだわってしまいます。
井上選手は脳みそが人を殴って倒すためものになっていると思います。
これもサンドバッグでもただ強く打つとか速く打つじゃなくて、こうやってこうやってこうやって倒す。みたいな一つのストーリーがあるのかもしません。
そうゆう練習を意識的か無意識か分かりませんがやっているのかも。
そう感じました。

バランス

次にバランスです。
結構強くパンチは振りますけどバランスほとんど崩れません。
バランスが崩れないからすぐに次のパンチが出せる。
そして相手のカウンターに対応できる。
理由としては勿論体が強いってこともあると思います。
でもそれだけじゃこんなバランスは維持できません。
普段の練習から最強のバランスを保つことを意識しているはずなんです。
普通の人が疎かににして意識もしないことをやる。
モンスターは普段の練習からしてモンスターなはずなんです。

集中力

次は集中力です。
ドネア選手と戦った時が特に凄いと感じました。
まず2ラウンドに目を折られたパンチ。
これを受けた瞬間にすぐクリンチ。
9回も効かされたらすぐクリンチしました。
いままで効かされたことはおろか当てられたこともない選手がどうしてこの判断ができるんだろうと思ったんです。
普通は練習していないとできないと思います。
つまり井上選手は効かされた時のことも想定していたんだと思うんです。
強いパンチを当てる以外に、当てられたことも想定できる。
しかも重圧のかかる試合で想定通の動きができる。
普通はできません。

やるべきことをサボらない

やるべきことはやる。集中力を重なる部分もありますが
その試合はドネア選手は何度もきわどいパンチを打っていたんです。
これを躱せる。見てから避けてるわけはないんです。
つまり相手のカウンターに対して備える心構え、準備がある。
例えば打ったら動く、打ったらすぐに退きますよね。
徹底しています。そしてもし間に合わなかったとしても、相手が打ってくるという想定をしていればダメージを殺せます。
これもやっぱり練習なんだと思います。
モンスターは練習からして普通の選手の想像も及ばないこと、普通の人の忍耐力ではできないことを考えて実行しているはずです。

モンスターはパンチやスピード以外もモンスターです。
僕が一番井上選手から見習いたいのはそこです。

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Die Hard – ダイ・ハード
この記事を書いた人

第41第東洋太平洋(OPBF)ウェルター級王者
元WBC世界同級34位
元WBO-AP同級3位
元角海老宝石ジム所属

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